5月28日 名曲100選 管弦楽曲篇・87 ガランタ舞曲
ガランタ舞曲はコダーイが1933年に作曲した管弦楽曲です。
ブダペスト・フィルハーモニック協会創立80周年記念のために依頼された曲で、コダーイが幼年期を過ごしたガランタ(現スロヴァキア南西部の市)に伝わる民謡を題材にしたもので、1800年代初めに出版された「ガランタ・ジプシー音楽集」という曲集を素材として使用しています。ハンガリーの18世紀終わりから19世紀半ばにかけて展開された募兵活動で使われた男性のダンスを基礎としたヴェルブンコシュとジプシーの演奏スタイルを合わせた作品です。序奏-A-B-A-C-A-D-E-F-A-コーダという構成の自由なロンド形式。チェロで始まる導入部はクラリネットのカデンツァで終わり、クラリネットによって舞曲Aが始まります。Bはフルートで始まる軽やかな音楽、Cはオーボエで始まる愛らしい曲、Dは動きの速い舞曲、Eはテンポを少し落とした優雅な舞曲で、次第に勢いを増して激しいFに至りクライマックスに達します。再度Aの舞曲が現れ、コーダは熱狂的に終わります。
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