5月3日 名曲100選 歌劇のアリア篇・84 私はティターニア
トマの代表作である歌劇「ミニヨン」は1866年に初演されています。ゲーテの小説「ヴィルヘルム・マイスターの修業時代」に大幅な脚色を加えた作品で、ヴィルヘルム・マイスターに引き取られた旅芸人の可憐な少女ミニヨンを主人公としたもの。
ミニヨンは、ヴィルヘルムに対して恋心を抱きますが、ヴィルヘルムはミニヨンを子供としか見ていない事を知って懸命に気を引こうとしますが、ヴィルヘルムには女優のフィリーヌという愛する人がいます。フィリーヌの嫉妬にさいなまれるミニヨンは、年老いた吟遊詩人のロターリオにヴィルヘルムへの思いを打ち明けます。
フィリーヌが演劇「真夏の夜の夢」で大成功を収めた日に、ロターリオはミニヨンに同情するあまり会場である邸宅に火を放ちますが、ミニヨンは取り残されてしまいます。それを知ったヴィルヘルムは燃え盛る邸宅からミニヨンを救出し、火傷を負ったミニヨンはイタリアのとある城で療養する事になりますが、ヴィルヘルムはミニヨンの自分に対する愛を知り、また自分もミニヨンを愛している事に気づきます。
城に仕えるアントニオから、城主は幼い娘をさらわれてみすぼらしい吟遊詩人に身をやつして、娘を探し各地を放浪しているという事を聞き、ミニヨンがその娘であることがわかり、二人は結ばれるというお話です。
第2幕の劇中劇「真夏の夜の夢」の場面でフィリーヌが妖精ティターニアに扮して歌うコロラトゥーラの華やかな歌が「私はティターニア」です。
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