5月31日 名曲100選 歌劇のアリア篇・88 穏やかな夜に
「ルイザ・ミラー」はヴェルディが1849年に作曲した全3幕のオペラです。
原作は、ベートーヴェンの第九「歓喜の歌」で知られるシラーの戯曲「たくらみと恋」です。
主人公のルイザ・ミラーはヴェルディには珍し村娘。伯爵の息子ロドルフォと相思相愛の仲ですが、身分違いのため伯爵によって引き裂かれます。ルイザの父親が騒ぎを起こしたとして逮捕され、苦し紛れにルイザは伯爵の秘書を愛していると嘘の告白をしてしまいます。
裏切られたと勘違いしたロドルフォは毒を飲み、ルイザにも毒を飲ませます。死を前にしたルイザはロドルフォへの愛を告白し二人は息絶えます。
「穏やかな夜に」(Quando le sere al placido)は第2幕で裏切られたと思ったロドルフォが「静かな夕べに星を見ていたとき」と歌うテノールのアリアです。