4月14日 名曲100選 室内楽曲篇・81 ヴァイオリン・ソナタ(ルクー)
ギヨーム・ルクーは1870年ベルギー生まれの作曲家です。1889年にフランクに作曲を師事しましたがフランクが翌年没したため、その後はダンディに師事しました。
1891年にローマ賞に応募したカンタータ「アンドロメダ」の抜粋版を聴いた名ヴァイオリニストのイザイが感銘を受けてルクーに依頼して作曲されたのが、このヴァイオリン・ソナタト長調です。同時に弦楽四重奏も依頼しています。
フランク最後の弟子として将来を嘱望されましたがチフスによって1894年に24歳で夭折してしまいました。
ヴァイオリン・ソナタは3つの楽章から出来ています。
第1楽章は美しい響きの(特にピアノが非常に美しい)序奏から始まり、主部は情熱的な音楽になっています。
第2楽章は8分の7拍子ですが、拍子は不規則に変化する歌のような音楽です。ルクーの故郷ベルギーのワロン地方の民謡に由来しています。
第3楽章は動きのある楽章です。非常に前向きな音楽で、最後はト長調になって堂々とした音楽で終わります。
24歳という若さで亡くなったため作品数は多くないですが、才能を垣間見ることができる習作だと思います。
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