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2023年4月24日 (月)

4月24日 名曲100選 交響曲篇・83 交響曲ニ短調(フランク)

交響曲ニ短調は1888年に作曲されたフランク唯一の交響曲です。
セザール・フランクはベルギーに生まれパリに移住し、サン=サーンスやフォーレなどと国民音楽協会の設立に加わった、フランスの音楽界の重鎮のひとりです。またダンディ、ショーソン、デュパルクなどフランキストと呼ばれる弟子を育てています。また優秀なオルガニストとしても知られていました。
交響曲ニ短調は、最晩年、亡くなる2年前に作曲された、フランクの創作の集大成となる作品です。
3つの楽章からできていて、フランクの特徴でもある循環形式で構成されています。またフランス音楽とは一線を画す重厚な作品であり、オルガン風の響きも多く聴くことができます。
第1楽章 荘重なレントの導入部から始まります。冒頭で低弦によって提示される動機は、この後の第1主題にも使われると共に全曲を通じて現れる重要な動機となっています。第2主題はヘ長調で演奏される「信仰の動機」と呼ばれる華やかな響きのするメロディで、最終楽章でも登場します。
第2楽章 緩徐楽章で、中間部にスケルツォを持つ楽章です。コールアングレによって演奏される有名な旋律から始まります。スケルツォ部分も短調のまま弱音器をつけた弦楽器の刻みによる旋律から始まります。スケルツォのトリオにあたる部分ではマズルカ調のリズムでクラリネットが旋律を演奏して始まります。
第3楽章 前2つの陰鬱な楽章から一転した動きのある楽章です。冒頭短い導入部の後チェロとファゴットによって「歓喜の動機」と名付けられたメロディが演奏されます。途中金管楽器を中心にコラール風の音楽を挟んで、更に第1楽章の第2主題と第2楽章の主題を回想してクライマックスに向かい力強く終わります。
この曲は、世界的に交響曲の中の名曲とされていますが、日本での人気はイマイチです。全体的に重苦しいという事もあるかもしれませんし、日本では、たった1曲しか交響曲を作らなかった作曲家の交響曲は人気が無いようですね。
ただ冒頭から最後までキチンと聴くと、第九のように何かを語り替えているような感じもしますし、フランス音楽独特の色彩感には乏しいですが華やかさも感じられる名曲だと思います。

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