4月2日 名曲100選 管弦楽曲篇・79 ダフニスとクロエ
「ダフニスとクロエ」はラヴェルが1912年に作曲した古代ギリシアの小説家ロンゴスの「ダフニスとクロエ」を題材にしたバレエ音楽です。
若い牧人ダフニスとクロエが主人公。ダフニスはクロエに横恋慕する牛飼いのドルコンと対立し、クロエの口づけを賭けて舞踏の腕前を競い勝利します。ダフニスが勝者となりますが、突如現れた海賊にクロエが誘拐され、ダフニスは昏倒してしまいます。そこへ3人のニンフが現れダフニスを蘇生させパン神に祈らせます。
海賊の野営地では、海賊に手籠めにされそうになったクロエのところにパン神の巨大な幻影が出現し助けます。再開を喜び合うダフニスとクロエの元に現れた羊飼いラモンから「パン神が自身のかつてのシリンクスに対する愛の思い出の故にクロエを救った」と教えられ、彼らは神に感謝する。というストーリーです。
上演時間は55分ですが、ラヴェルはバレエ音楽完成前に第1場の後半から第2場前半にかけての音楽を第1組曲として抜き出して1911年に初演し、バレエ初演後の1913年には、第3場の音楽をほぼそのまま抜き出して第2組曲として出版しました。現在では、この第2組曲がオーケストラの重要なレパートリーのひとつとなっています。
第2組曲は「夜明け-無言劇-全員の踊り」の3曲になっていますが、ほぼ切れ目なく演奏されます。
編成は4管編成の大規模編成のため、アマチュアではなかなか取り上げにくい曲ではあります。
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