4月4日 名曲100選 日本のフォーク・ニューミュージック篇・80 なごり雪
「なごり雪」は1974年3月発売のかぐや姫のアルバム「三階建ての詩」の収録曲として伊勢正三が作詞作曲した曲です。
翌1975年11月にイルカがカバーして発売したシングルが1976年にかけて大ヒットしオリコン週間ランキング4位となり、イルカの代表曲となりました。
歌詞の中では「東京で見る雪はこれが最後ね」と歌われていますが、曲のモチーフは伊勢正三の出身地である大分県津久見市の津久見駅(日豊本線)だそうで、津久見駅では駅メロとして使われ、記念碑も建てられているそうです。また、2002年には、この曲をモチーフに大林亘彦監督によって映画化もされています。
歌詞を見ると、曲のイメージ的には東京を離れるというよりも、地方の駅から東京へ出ていくという方がしっくり来るのですが、大分が舞台だと実際に雪が降ることはあるでしょうけれど、「雪」を重要なモチーフにするイメージでは無いし、ちょっとちぐはぐな感じがします。最後の方に「落ちてはとける雪を見ていた」というい事からも雪国では無いでしょうし、なかなか難しいシチュエーションを歌詞にした感じがします。
それでも、そんな歌詞を吹き飛ばすようなメロディが大ヒットの要因のひとつでしょうね。
この曲、最後は完全終止形を取っていないので、余韻を残して終わっていますが、それも魅力のひとつでしょう。
« 4月3日 名曲100選 交響曲篇・80 交響曲第36番「リンツ」 | トップページ | 4月5日 名曲100選 歌劇のアリア篇・80 永久に君を失えば »
« 4月3日 名曲100選 交響曲篇・80 交響曲第36番「リンツ」 | トップページ | 4月5日 名曲100選 歌劇のアリア篇・80 永久に君を失えば »
コメント