3月6日 名曲100選 交響曲篇・77 交響曲第2番「讃歌」
メンデルスゾーンの交響曲第2番変ロ長調op.52「讃歌」は1840年に作曲されました。メンデルスゾーンの交響曲(弦楽のための交響曲を除く)は出版順に番号が振られており、この第2番は作曲順で言えば4番目の作品となります。また、唯一の声楽つき交響曲でもあります。
歌詞はルターが1534年に完成させた旧約聖書のドイツ語版を用いたもので神への讃歌を歌いあげています。
グーテンベルクの印刷技術完成400周年記念祝典に際し委嘱されたものです。
編成は2管編成でソプラノ独唱2人、テノール独唱と混声合唱及びオルガンが加わっています。
2部構成全10曲からなっています。第1部は器楽のみのシンフォニアで3つの楽章から構成されています。通常の3楽章形式の交響曲(舞曲系の楽章が無い曲)とは異なり、終楽章にあたるロンド楽章が無く、第1楽章は序奏つきソナタ形式、序奏は神の楽器と言われるトロンボーン3本による厳粛な音楽から始まります。このメロディは全曲の基本主題ともなっています。
第2楽章はスケルツォ楽章にあたる三部形式の楽章、第3楽章は緩徐楽章になっています。
第2部は声楽が入り「すべて息づく者は主を称えよ」から始まり終末合唱「汝ら民よ、主に栄光と権力とを帰せよ」まで10曲となっています。第1曲の序奏も基本主題から始まり、合唱になっても基本主題が歌われます。第10曲の最後にも基本主題が現れ厳かに曲を閉じます。
« 3月5日 名曲100選 管弦楽曲篇・76 芸術家の生活 | トップページ | 3月7日 名曲100選 日本のフォーク・ニューミュージック篇・77 チャンピオン »
« 3月5日 名曲100選 管弦楽曲篇・76 芸術家の生活 | トップページ | 3月7日 名曲100選 日本のフォーク・ニューミュージック篇・77 チャンピオン »
コメント