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2023年3月27日 (月)

3月27日 名曲100選 交響曲篇・79 交響曲第6番「悲愴」

交響曲第6番ロ短調op.74「悲愴」はチャイコフスキーが完成させた最後の交響曲です。初演はチャイコフスキーが亡くなる9日前でした。
通常の交響曲と異なり最後の楽章を緩徐楽章としており、中間の第2・第3楽章を舞曲的な楽章としています。この特殊性もこの曲の人気の要因のひとつでしょう。
第1楽章は序奏付きのソナタ形式。冒頭はコントラバスのdivisiによるミとシの五度の和音に乗ってファゴットがゆっくりとしたテンポで第1主題に基づくメロディを吹き、ヴィオラとチェロに受け継がれます。主部に入ると第1主題が管楽器、弦楽器によって演奏され、休止を経て甘美な第2主題が弱音器を付けた弦楽器を中心に演奏されます。途中、フルートから始まる静かなメロディを挟んで、第2主題が今度は三連符のリズム上で非常に情熱的に演奏され、クラリネットとファゴットによる下降音階で締めくくられます。この下降音階はクラリネットから始まりクラリネットを音域を越えた低い音になるところでファゴットに受け継がれます。ここでクラリネットとファゴットの音色の変化やppppppと指定される最弱音を苦手とするファゴットの代わりにバス・クラリネットを使う事がありますが、最近は、これを含めてチャイコフスキーの創作という事を考えてそのまま演奏する事も多いようです。
第2主題が終わると、いきなり強烈に第1主題による展開部に入ります。それに第2主題も絡んでクライマックスを築き、また休止を経て再現部に入ります。最後は第2主題が現れ、弦楽器の下降音階のピツィカートが次第に楽器を減らしながら演奏する中金管楽器がコラールのような旋律を奏でながら静かに楽章を閉じます。
第2楽章は複合三部形式の4分の5拍子のワルツです。ワルツと言えば3拍子が一般的ですがスラブの音楽では時々見かけられる5拍子のワルツです。中間部は一転して短調になった暗い音楽になります。最後はワルツが断片的に演奏され静かに終わります。
第3楽章はスケルツォと行進曲が混ざったような激しい曲です。楽譜の表記も8分の12拍子のスケルツォと4分の4拍子の行進曲が、同じ小節でも楽器ごとに割り当てられています。と言ってもそんなに複雑では無くて3連符のリズムの上に4拍子の行進曲が演奏されるという感じに聞こえます。最後は、この曲で唯一華々しく楽章を閉じます。ゆえに、曲の終わりと勘違いして拍手が出る事もありますが、最近は少なくなりましたね。それだけこの曲の認知度が高くなったという事でしょう。
第4楽章はむせび泣くような楽章です。冒頭、実は第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンそれぞれ弾くメロディは何だかさっぱりメロディらしくない音ですが、両方を合わせて聴くと第1主題になるという独創的なオーケストレーションが施されています。ヴァイオリンを右と左に分ける対向配置だとステレオ効果抜群です。
再現部でクライマックスを築くとタムタムが鳴らされトロンボーンとチューバによるコラールが静かに演奏されコーダに入ります。コーダはコントラバスの三連符のリズムが延々と続く中、嘆くように弦楽器がメロディを奏で、最後にコントラバスのピツィカートが心臓の鼓動を連想させるように静かに打たれ、消えるように曲を閉じます。

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