3月3日 名曲100選 室内楽曲篇・76 グランド・デュオ・コンチェルタンテ
協奏的大二重奏曲(グランド・デュオ・コンチェルタンテ)変ホ長調op.48は、ウェーバーが1816年に完成させたクラリネットとピアノのための作品です。
ウェーバーはクラリネット作品を数多く作曲しています。3曲のクラリネット協奏曲(小協奏曲と1番、2番)、クラリネット五重奏曲などですが、殆ど全てが当時のクラリネットのヴルトゥオーゾ ハインリヒ・ヨーゼフ・ベールマンの為に作曲されておりクラリネットの高度なテクニックを聴かせる曲になっています。クラリネット五重奏も、独奏クラリネットと弦楽四重奏の協奏曲のような感じの曲になっています。
このグランド・デュオ・コンチェルタンテは、唯一ベールマンではなくてヘルムシュテットという奏者のために作曲されていて、ピアノとクラリネットが対等の立場で演奏するソナタのような曲です。
3つの楽章から構成されています。
第1楽章 ソナタ形式 冒頭からとっても魅力的で軽やかな楽想が連発します。活発な楽章でホントに飽きない曲です。
第2楽章 打って変わって、憂鬱な感じの楽章。クラリネットの音色の魅力を存分に引き出しています。
第3楽章 始まりは静かですが、やがて動きの速いロンド主題に入ります。主題が繰り返されるたびにピアノが表情を変えていきます。抒情的な中間部を経て華やかに終わります。
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