3月16日 名曲100選 海外のロック篇・77 展覧会の絵(EL&P)
エマーソン・レイク・アンド・パーマーは、キーボード奏者のキース・エマーソン、ギタリストのグレッグ・レイク、ドラムスのカール・パーマーによって1970年に結成されたスーパー・グループです。
「展覧会の絵」は、ムソルグスキーの同名のピアノ曲をアレンジして1971年3月にライブ録音されましたが、当時スタジオ・アルバムの録音が進行していたためリリースが見送られました。ところがこのライブ録音が海賊版として出回るようになってしまったため、アンコールで演奏されたチャイコフスキーのくるみ割り人形の中の行進曲をアレンジした「ナット・ロッカー」を収録して同年11月に正規版を発表したわけです。
ムソルグスキーの原曲はムソルグスキーの友人であった画家のハルトマンの遺作展で鑑賞した10点から得た印象と「死せる言葉による死者への呼びかけ」及び展覧会場を歩き回る「プロムナード」5曲の合計16曲からなる組曲です。
EL&P版ではプロムナード3曲と作品の内「こびと」と「賢人(原曲はビドロ)、古い城、オリジナルのブルース・ヴァリエーション、オリジナルのバーバ・ヤーガの呪いを挟んだ「バーバ・ヤーガの小屋」「キエフの大門」合計11曲になっています。
当時は、まだシンセサイザーも現在ほど機能的では無かった中、これだけの音楽を3人で演奏してしまうという技術とアイデアには感服しました。
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