3月12日 名曲100選 管弦楽曲篇・77 ビリー・ザ・キッド
バレエ音楽「ビリー・ザ・キッド」は、20世紀アメリカを代表する作曲家アーロン・コープランドが1938年に作曲した2作目のバレエ音楽です。
アメリカン・バレエ・キャラバンのリンカーン・カースティンの依頼で作曲され、後に管弦楽組曲に編曲されました。
組曲は20分ほどの2管編成の曲ですが、アメリカの作曲家らしく多くの打楽器が使われています。ティンパに以外に5人の打楽器奏者が必要で、グロッケンシュピール、シロフォン、シンバル、スレイベル、トライアングル、ギロ、ウッドブロック、テンプルブロック、むち、バスドラム、スネアドラムが使われています。
ビリー・ザ・キッドは、19世紀後半西部開拓時代のアウトロー、ビリー・ザ・キッドの生涯を描いた作品ですが、創作の部分も多い歴史上の事実とは多少異なる内容になっています
第1曲 序奏:涯しない大平原 アメリカ西部劇時代の平原を描写する音楽です。静かに始まりクライマックスを築きます。
第2曲 開拓者の町の踊り 開拓者たちの町の様子が6つの曲によって描写されます。
第3曲 夜のカルタ遊び ノクターンです。トランペットのソロが旋律を歌います。
第4曲 拳銃の戦い かつての友人であったパット・ギャレット率いる捜査隊との激しい銃撃戦。ピアノ、ティンパニなどの打楽器が銃声を表現しています。ティンパニ、大太鼓を重ねて連打すると銃撃戦というより大砲を使った戦争みたいですけどね。
第5曲 ビリー逮捕後の祝賀会 逮捕されたビリーは脱獄に成功し逃亡します。
第6曲 ビリーの死 逃亡中砂漠で休んでいたビリーはパット・ギャレットに発見され銃殺されます。弦楽器中心のコラールで表現されます。
第7曲 再び、涯しない大平原 第1曲の音楽が戻ってきます。
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