3月31日 名曲100選 室内楽曲篇・79 弦楽四重奏曲第1番(ニールセン)
デンマークの作曲家ニールセンの弦楽四重奏曲第1番ト短調op.13は1889年に作曲されました。ニールセンは弦楽四重奏曲を4曲作曲していますが、その中でも人気作です。
第1楽章はテンポはそれ程速くはありませんが緊張感の高い楽章です。いきなり奏でられる第1主題は拍子感がわからない次第に音が上がっていくメロディです。全体的に跳躍の少ないメロディに支配されています。
第2楽章は緩徐楽章。穏やかな主題がおおらかに歌われます。中間部は大幅にテンポが上がります。
第3楽章はスケルツォ。勢いのあるメロディの主部と、どこかローカルな雰囲気のトリオから構成されています。
第4楽章は慌ただしくと表記された急き立てられるような幕開けとなります。最後は堂々とした響きの中幕を閉じます。