2月10日 名曲100選 室内楽曲篇・73 弦楽四重奏曲(エルガー)
エルガーの弦楽四重奏曲ホ短調op.83は、1918年末に完成しました。
エルガーが好んだブラームスの影響を受けた3楽章構成の曲です。
3楽章ということはスケルツォとか舞曲が含まれていない曲で、特にエルガー夫人のキャロラインが第2楽章を好んでいたという事で、彼女の葬儀の時にも演奏された曲です。
第1楽章はAllegro moderatoというやや速めのテンポなのですが、非常に重苦しく感じる楽章です。作曲されたのがちょうど第一次大戦の末期という時代背景だった事も影響しているのかもしれません。
第2楽章は緩徐楽章。エルガーらしい美しいメロディラインを持つのですが、やはり影を感じてしまう曲です。
第3楽章はゆったりとした前奏が次第に高揚していき和音を強打した後、主部に入ります。中間部はゆったりとした曲想も出てきますが基本的には激しい楽章です。
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