2月5日 名曲100選 管弦楽曲篇・72 舞踏への勧誘
「舞踏への勧誘」は、1819年にウェーバーが作曲したピアノ独奏のための小品を、ベルリオーズがオーケストレーションした曲です。
元々はウェーバーが妻カロリーネに捧げたもので、男性が女性をダンスに誘う導入部と華やかなワルツ、最後にご挨拶という構成になっています。男性は低音で女性は高音のメロディで表現されています。
この曲を、1841年にパリ・オペラ座でウェーバーの「魔弾の射手」が上演された際、当時フランスではオペラの上演には必ずバレエが入るという慣例があったため、ベルリオーズがこの上演のためにオーケストレーションを施したというのが、管弦楽版誕生の経緯です。
管弦楽版では、冒頭の最後の男女の対話は、男性がチェロのソロ、女性がクラリネット、フルート、ピッコロで演奏されます。主部のワルツは華やかな曲で、ウィンナワルツの原型となったとも言われています。
古今、ピアノ曲を他の作曲家が管弦楽曲に編曲した作品は数多くありますが、この「舞踏への勧誘」とラヴェルが編曲したムソルグスキーの「展覧会の絵」は原曲を越える傑作の双璧でしょう。
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