2月4日 名曲100選 映画音楽(洋画)篇・72 メリーゴーランド
イタリア映画「メリーゴーランド」は1974年公開の父と子の悲しい魂の触れ合いを描いた映画です。
幼くして母を亡くした少年ルカは父親ロベルトが仕事に追われ自分を顧みず寂しい思いをしていました。ロベルトは、恋人のベロニカに引き合わせるためにルカをサルディニアに連れてきて休暇を楽しみましたが、それから数か月後ルカは重度の白血病を発症してしまいました。ロベルトは自分がルカを顧みなかった事で病気の発見が遅れてしまったという後悔の念に襲われ、ある日ルカが乗りたがるメリーゴーランドのある遊園地へ向かいました。真夜中の遊園地で宿直の男に切願してメリーゴーランドを動かしてもらい、ロベルトはルカを抱きしめてメリーゴーランドに乗ります。その中で「パパ、僕たちはもう会えないんだね」という言葉を残してルカは動かなくなりました。哀しみを乗せてメリーゴーランドは廻り続けます。
この映画、現題は(L'ultima neve di primavera、英語ではThe last snow of springtime=春の残雪)ですが、日本で公開するにあたって「メリーゴーランド」というタイトルを付けられています。「春の残雪」ではちょっとラヴストーリーっぽい印象になってしまいますが、メリーゴーランドというタイトルにしたので、ネタバレっぽくはありますが、子供が中心となる映画だと判りやすいタイトルにしたのでしょうか。
音楽はフランコ・ミカリッツィが担当した、美しくも悲しい曲です。
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