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2023年2月24日 (金)

2月24日 名曲100選 室内楽曲篇・75 フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ

ドビュッシーは晩年様々な楽器のための6つのソナタの作曲を計画しました。①チェロとピアノ②フルート、ヴィオラとハープ③ヴァイオリンとピアノ④オーボエ、ホルンとクラヴサン⑤トランペット、クラリネット、バスーンとピアノ⑥コントラバスと各種楽器のためのコンセール形式のソナタです。
癌に侵されながら作曲を続けましたが結局完成したのは③まで。つくづく、コントラバスと各種楽器のソナタを聴きたかったと思うと残念です。
フルート、ヴィオラとハープのためのソナタは1915年に作曲されたものです。
ハープという楽器は非常に歴史が古い楽器ですが、改良が続けられています。20世紀初頭2種類のハープが登場しました。クロマティック・ハープとダブル・アクション式のペダル・ハープです。現在ではクロマティック・ハープは消えてしまい、ペダル・ハープが用いられるようになっていますが、当時はクロマティック・ハープも注目を集めました。クロマティック・ハープは従来のハープが全音階で調律され半音階を出すためにはペダル操作が必要だったのに比して、弦の数を増やして半音階の演奏を容易にしたものです。このクロマティック・ハープの開発社プレイエル社の依頼によってドビュッシーはハープのため曲を作曲しました。ハープ独奏と弦楽合奏のための「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」です。
このように自由度が高くなったハープを使って作曲したのがフルート、ヴィオラとハープのためのソナタです。
この曲は3つの楽章から出来ています。フルートとハープという透明度の高い音色にヴァイオリンではなく敢えて肉厚のヴィオラを絡ませる事で淡白な響きを防いでいます。
第1楽章はパストラーレ、第2楽章は間奏曲、第3楽章は終曲となっています。

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