1月20日 名曲100選 室内楽曲篇・70 ディヴェルティメントK.136
ディヴェルティメントは、18世紀中頃から流行した器楽のための組曲。明るく軽妙で楽しい曲調を特徴とし日本語では嬉遊曲(喜遊曲)と訳しています。楽器の編成は特に決まりがありません。また形式や楽章数も自由なのでセレナードに似ていますが、セレナードは野外での演奏を前提にしているのに対してディヴェルティメントは屋内での演奏用という違いがあります。
モーツァルトも様々なスタイルのディヴェルティメントを作曲していますが、管楽器アンサンブルや管楽器を中心とした作品が多くを占めていて弦楽器のみの曲は弦楽三重奏のK563以外ではK136~138の3作品のみです。
ニ長調 K.136(125a)は、最もよく知られるディヴェルティメントの曲ですが、K.137、138と共にもともとの楽器編成がはっきりしません。モーツァルトの指定ではヴァイオリン2部、ヴィオラとバスと書かれていますが、このバスとは何なのかという問題と、この曲は各パート複数で演奏するものなのか一人ずつで演奏するものなのかが論争されて来ています。
①単純な弦楽四重奏曲②チェロをはずしてコントラバスを入れる③弦楽五重奏④弦楽合奏という考え方が存在しています。
最近では下のC音が多用されているため、モーツァルトの時代にあまり5弦バスが使われていなかった事を考えるとバス=チェロが定説になっています。
現在は、弦楽四重奏か弦楽合奏で演奏される事が多いです。
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