1月30日 名曲100選 交響曲篇・72 交響曲第35番「ハフナー」
モーツァルトの交響曲第35番ニ長調「ハフナー」K.385は、モーツァルトの幼馴染であり元ザルツブルク市長の息子ジークムント・ハフナーのために作曲した2曲のセレナードの1曲を1783年に演奏会用に編曲したものです。残りの1曲は、1776年に作曲されたセレナード第7番(ハフナー・セレナードとして知られている曲)です。交響曲第35番の元となったセレナードは1782年にハフナー家が貴族になったことへの祝賀用として作曲された6楽章からなる曲で、交響曲に編曲する際に2曲あったメヌエットの内1曲と行進曲を削除し、編成もフルート、オーボエ、ホルン、トランペット各2とティンパニと弦楽合奏だったものに、第1・4楽章にフルートとクラリネットを加えています。
第1楽章 ニ長調の第1主題のみの変則的なソナタ形式。序奏は無くいきなり2オクターヴも跳躍する主題で始まります。
第2楽章 フルート、クラリネット、トランペットとティンパニを欠く緩徐楽章。緩徐楽章ですが、非常に細かい音符が使われていて動きのある緩徐楽章になっています。
第3楽章 メヌエット。冒頭はシンフォニックな響きの主題から始まります。トリオはオーボエとファゴットによる優雅な旋律になっています。
第4楽章 ロンドソナタ形式。動きは速いですが静かな主題からはじまり、すぐに力強く演奏されます。主題は歌劇「後宮からの誘拐」から取られています。第2主題は跳躍がある明るいメロディです。
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