1月2日 名曲100選 交響曲篇・68 交響曲第1番「ズロニツェの鐘」
交響曲第1番ハ短調B.9「ズロニツェの鐘」はドヴォルザークが1865年に作曲した最初の交響曲です。ドイツのコンクールに提出しましたが入選せず、スコアも失われてしまったため生前には演奏すらされませんでした。ドヴォルザークの死後、プラハの歴史学者の遺品の中からスコアが発見され、1936年にようやく初演されました。副題のズロニツェはプラハの西にある町でドヴォルザークが初めて音楽の勉強をした場所です。
20歳代前半の若い時の作品という事もあって、比較的オーソドックスな構成の交響曲です。
第1楽章は、アコード中心の短い序奏から始まり長大な第1主題部を持つ楽章です。経過部の後再度登場する第1主題ではホルン4本のTuttiという強烈な音も出てきます。20分近い長い楽章です。
第2楽章は緩徐楽章。対位法なども用いられた響きの美しい楽章です。
第3楽章はスケルツォ。
第4楽章は主要主題に基づく序奏の後明るい主要主題が提示されます。この主題はあちこちに断片化されて登場します。
全体的な雰囲気はシューマンっぽい曲です。
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