1月18日 名曲100選 歌劇のアリア篇・70 兵士の合唱(ファウスト)
ゲーテの「ファウスト」に基づく音楽作品の多さは、他に比肩するものが無いほどの数に上ります。
シューベルトの「糸を紡ぐグレートヒェン」や「トゥーレの王」などドイツのロマン派の作曲家のリート作品には多く使われています。
その他では、ベルリオーズの「ファウストの劫罰」、ワーグナーの「ファウスト序曲」、リストの「ファウスト交響曲」、シューマンの「ゲーテのファウストからの情景」、ムソルグスキーの「のみの歌」、マーラーの交響曲第2番などが知られています。オペラとしてはグノーの「ファウスト」とボーイトの「メフィストフェーレ」が代表的な作品です。
グノーの「ファウスト」は1858年の秋に完成し、翌年に初演されています。
今までの人生を空しく感じて嘆き、苦悩する老学者ファウストの目の前に悪魔メフィストフェレが現れ、ファウストの死後の魂と引き換えに快楽をを得るという契約をしてしまいます。その契約によってファウストの恋が一旦成就しますが、恋人のマルグリットはやがて狂気の世界へ落ちていきますが最後に神の元へ召され、メフィストフェレは大天使ミカエルによって倒されるという5幕の長大なオペラです。
バレエ音楽や、数々のアリアも演奏会などで取り上げられますが、今回は第4幕で兵士たちに歌われる「我らの父祖の不滅の栄誉」を取り上げました。兵士の合唱らしい無骨な音楽が、かえってこの長いオペラの中では新鮮です。
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