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2022年12月26日 (月)

12月26日 名曲100選 交響曲篇・67 交響曲第2番「讃歌」

メンデルスゾーンの交響曲第2番「讃歌」変ロ長調op.52は1840年に作曲された、独唱と合唱をともなう交響曲です。メンデルスゾーンの交響曲はシューマン同様出版順に番号が付けられているため、この第2番が作曲されたのは実際には4番目です。
編成は2管編成ですが、3本のトロンボーンと第2部のみですがオルガンが加えられています。
メンデルスゾーンは10代前半に作曲した弦楽のための交響曲を除くと5曲の交響曲を作曲していますが、トロンボーンが使われたのはこの第2番と「宗教改革」という名前のついた第5番だけです。トロンボーンは古来より教会音楽に重用され「神の楽器」と言われていました。通常の交響曲を含む管弦楽曲で殆どトロンボーンを用いないメンデルスゾーンが、この2曲にトロンボーンを使用したのは、両曲ともキリスト教に関連した曲だったからかもしれません。

第2番は第1部と第2部に分かれていて、第1部には3つの楽章から構成されています。第1部は管弦楽のみで「シンフォニア」と題され、第2部はソプラノ2人とテノールの独唱及び混声合唱の声楽が入った9つの曲から構成されています。第1楽章はトロンボーンによって厳かに始められる序奏から始まるソナタ形式の楽章。第2楽章はスケルツォに相当する楽章、第3楽章は緩徐楽章になっています。第2部の歌詞はルターがドイツ語に翻訳した旧約聖書で神を讃える音楽になっています。第2曲は合唱による「すべて息づく君は主を称えよ」、続いてテノールのアリア「汝ら主に贖われし物は言え」、続いて合唱「汝ら主に贖われし物は言え」、ソプラノと合唱「われは主を待ち焦がれ」、テノール独唱とソプラノのレシタティーヴォ「死の絆はわれ等を囲み」、合唱「夜は過ぎ去れり」、合唱「いまこそ皆、神に感謝せよ」、ソプラノとテノールの二重唱「我ゆえにわが歌をもって」、合唱「汝ら民よ、主に栄光と権力とを帰せよ」で、最後に第1部の主題が戻ってきて曲を閉じます。

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