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2022年11月13日 (日)

11月13日 名曲100選 管弦楽曲篇・60 死の舞踏

サン=サーンスの交響詩「死の舞踏」op.40は、1874年に作曲されました。
フランスの詩人アンリ・カザリスの幻想的な詩に霊感を得て1872年に歌曲として作曲され、その後管弦楽曲としてまとめられました。
午前0時の時計の音と共に骸骨が現れて不気味に踊り始め、次第に激しさを増してゆきますが、夜明けを告げる雄鶏の声が響き渡ると墓に逃げ帰り、再び静寂に包まれるというストーリーです。
初演時には、シロフォンによる骨のかち合う音などを悪趣味の極みと非難を受けるなどで評価が低かったものの、次第に高い評価を得るようになり、サン=サーンスの管弦楽曲中では動物の謝肉祭と並んで最も人気ある曲となりました。
冒頭、ハープがD音を12回打ち夜中の12時を告げます。その後独奏ヴァイオリンが不協和音による前奏を奏でます。この曲、独奏ヴァイオリンはスコルダトゥーラ(変則調弦)によって通常では演奏できない重音で不協和音を奏でます。通常のヴァイオリンは低い弦からG-D-A-Eと調弦しますが、この曲ではG-D-A-Es(E♭)で調弦します。
その後は骸骨のワルツ及び怒りの日に基づく主題が出てきます。途中シロフォンによって骨が擦れる音が表現されます。
突然曲が止まり、オーボエによって朝を告げるオーボエによる鶏の鳴き声が出て、骸骨たちは墓へ逃げ帰り静かに曲を閉じます。
このような、ホラーっぽい設定の曲はムソルグスキーの「禿山の一夜」とか、ベルリオーズの幻想交響曲の第5楽章などいくつか存在していますし、リストは同名のピアノ曲を作曲しています。どれも作曲家の工夫が見られますので是非聞いてみてください。

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