11月18日 名曲100選 室内楽曲篇・61 チェロ・ソナタ(ショパン)
ショパンのチェロ・ソナタ ト短調op.65は、1846年に完成されています。
ショパンといえば、ピアノ曲以外の作品は非常に少ない作曲家です。作品番号がつけられた曲の中で数えてみても、ピアノ協奏曲や「モーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』の主題による変奏曲などピアノとオーケストラの作品が6曲あり、ピアノ三重奏曲が1曲、歌曲集が1つ、そしてチェロとピアノのための作品が2曲と、合計10曲程度しか作曲されていません。
このチェロ・ソナタが最晩年の作品で、ピアノ曲以外では最も最後に作曲された曲です。
ショパンにはフランショームというチェリストの親友がいました。フランショームはショパンの日常の雑務を手伝うなどショパンを支えてきた人物で、ショパンは彼との友情に報いるために二人の共演を想定して作曲されたと言われています。
この曲は非常に高い技術が求められ、対位法なども多用された何曲のようです。
オーソドックスな4つの楽章から構成されています。
第1楽章はソナタ形式。冒頭からピアノの主題-カデンツァが流れチェロがそれに呼応します。再現部では第2主題のみが再現され、転調も基本のト短調から変ロ短調、変ニ長調など数回転調されます。
第2楽章はニ短調のスケルツォ。
第3楽章は変ロ長調の緩徐楽章。
第4楽章はロンド形式を組み込んだソナタ形式の楽章で第1主題は半音階的なものがチェロとピアノが絡み合いながら提示され第2主題は全音階的な重音奏法が用いられています。コーダ部分は新たなコデッタ主題で曲を結んでいます。
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