11月11日 名曲100選 室内楽曲篇・60 ピアノ三重奏曲第1番(シューマン)
シューマンのピアノ三重奏曲第1番ニ短調op.63は、シューマンが数多くの室内楽曲を作曲したいわゆる『室内楽の年』(1842年)から5年を経た1847年に作曲されました。そのために、初期の室内楽作品に比べて構成力や展開法などかなり進化した曲になっており、前期ロマン派を代表するピアノ三重奏曲と言われています。
この曲は妻クララの誕生日を祝って作曲されたものです。
第1楽章 精力と情熱をもって 物憂いな第1主題が次第に盛り上がり優美な第2主題へと導いて行きます。
第2楽章 生き生きと、しかし速すぎずに 躍動的なスケルツォ。トリオは一転して浮遊感のある音楽です。
第3楽章 ゆっくりと、心からの感情をもって 抒情的な内面性豊かな緩徐楽章です。
第4楽章 明るく弾むような第1主題からはじまり、第2主題は哀愁を帯びた旋律が展開され、この2つの主題のコントラストがこの楽章を支配しています。
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