11月14日 名曲100選 交響曲篇・61 交響曲第2番「四つの気質」(ニールセン)
ニールセンの交響曲第2番ロ短調「四つの気質」op.16は1902年に作曲されました。
「四つの気質」とは、古代ギリシアのヒポクラテスの四体液説に基づく人間の気質の分類方法の事で、それぞれの楽章がそのひとつひとつを表しています。
第1楽章は、アレグロ・コッレーリコで短気で怒りっぽい胆汁質を表しています。激しい和音から始まり、怒りっぽい第1主題が提示されます。第2主題は穏やかで転調もあり、移り気な正確も暗示しています。
第2楽章は、アレグロ・コーモド・エ・フレンマーティコ 鋭く冷静で知的な粘液質。落ち着いた知的な曲想で、そよ風の中を漂うように曲が進みます。
第3楽章は、アンダンテ・マリンコーリネ。陰気でメランコリックな憂鬱質。全体的には陰鬱な楽想になっています。
第4楽章は、アレグロ・サングイーネオ。陽気で活発な多血質。明るく飛び跳ねるような主題で、中間部は穏やかさを取り戻しますが、再び活発な曲想に移りクライマックスを迎えます。
この曲は、標題音楽ではないという言われていますが、それぞれの気質の特徴を的確に捉えた音楽になっています。
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