11月12日 名曲100選 映画音楽(洋画)篇・60 シェルブールの雨傘
「シェルブールの雨傘」は1964年に公開されたフランス映画です。監督はジャック・ドゥミ、カトリーヌ・トヌーヴとニーノ・カステルヌオーヴォの主演によるミュージカル映画です。
整備工ギイと結婚を誓った恋人ジェヌヴィエーヴの仲を、アルジェリア戦争への召集令状が引き裂きます。ギイからの手紙が来ない事を不安に思ったジェヌヴィエーヴは妊娠しており、ジェヌヴィエーヴに心を寄せる宝石商のカサールにやがて心を開いて行き、求婚を受け入れパリに移住します。
足を負傷して除隊となって帰郷したギイはジェヌヴィエーヴの母が営む雨傘店を訪れますが、既に店の所有者は変わりジェヌヴィエーヴが結婚して移住したことを知り自暴自棄になり酒と娼婦に溺れるようになります。伯母エリーズも亡くなり伯母の世話を頼んでいた幼馴染みのマドレーヌも出て行こうとしますが、ギイに頼まれ出て行くのをやめます。マドレーヌの励ましに一年発起し伯母の遺産でガソリンスタンドを始め、立ち直ったギイとマドレーヌは結婚します。
ある雪の夜、ギイのガソリンスタンドにジェヌヴィエーヴが運転する車が訪れますが、給油が終わるまでのわずかな間に言葉を交し合い、お互いがそれぞれの幸せをみつけたことを確認して車は去って行きます。
このミュージカルは、セリフが全くなく全て歌という特殊な作品。音楽はミシェル・ルグランが担当し、出演者も演技をする人と歌を吹き替える人が別々に存在する作品です。ジェヌヴィエーヴ役は演技がカトリーヌ・ドヌーヴ、歌がダニエル・リカーリが担当しました。
主題歌の「シェルブールの雨傘」は映画音楽の定番のひとつとなっています。
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