10月23日 名曲100選 管弦楽曲篇・57 小オーケストラのための2つの作品
ディーリアスが1912年に作曲した「小オーケストラのための2つの小品」は「春初めてのカッコウの声を聴いて(春を告げるカッコウ)」と「川面の夏の夜」の2曲からなる音詩です。
「春初めてカッコウの声を聴いて」は各1本の木管と2本のホルン及び弦楽合奏による編成。序奏はクラリネットによるカッコウの鳴き声とオーボエによる断片的な旋律で始まります。やがてカッコウの声から派生した旋律が弦楽器によって演奏されます。第2主題はノルウェー民謡「オーラの谷にて」から採られたメロディでヴァイオリンによって歌われます。クラリネットのカッコウが戻ると牧歌的な雰囲気のまま曲を閉じます。
「川面の夏の夜」はオーボエが1本で、それ以外の木管とホルンが2本ずつ、弦楽合奏という編成。
揺れる川の水面のような穏やかな音形で終始彩られる曲で「非常に静かに」と指示されている曲。夏の水辺の情景を奏でた後旋律が徐々に静かになっていくように指定されています。最初から最後まで静かな曲です。
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