10月17日 名曲100選 交響曲篇・57 交響曲第3番「ポーランド」
交響曲第3番ニ長調op.29「ポーランド」はチャイコフスキーが1875年に作曲した交響曲です。
チャイコフスキーはマンフレッド交響曲を除いて6つの交響曲を作曲しましたが、その中で唯一長調の楽章で始まる曲であり、2つのスケルツォ楽章をもつ5楽章構成という特徴を持つ曲です。「ポーランド」の愛称はチャイコフスキー自身によるものではなく第5楽章にポーランドの舞曲「ポロネーズ」のリズムが用いられた事から付けられた愛称です。
第1楽章 長調の楽章ですが、冒頭は長めの葬送行進曲の序奏がついています。主部に入ると明るい堂々とした第1主題が始まります。コーダは非常に派手に終わります。
第2楽章 ドイツ風と名づけられたワルツとレントラーの様式を持つ複合三部形式のスケルツォ楽章です。主題は短いメロディの重なりからできています。コーダはあっさりとしています。
第3楽章 緩徐楽章でニ短調の牧歌的な第1主題と優雅な第2主題からできていますが展開部が非常に短く再現部が充実した曲です。
第4楽章 スケルツォですが2拍子になっています。
第5楽章 A-B-A-C-A-A'+codaのロンド形式。Aの主要主題は力強い主題で、Bの副主題はコラール風の荘重なもの。Cの副主題は寂しげな曲調になっています。主要主題に戻った後は長大なフーガになりコーダはチャイコフスキーらしい壮大なものでテンポを速め華々しく終わります。
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