10月19日 名曲100選 歌劇のアリア篇・57 狩人の合唱
「魔弾の射手」は、前期ロマン派の作曲家ウェーバーの代表的なジングシュピールです。ジングシュピールはドイツ語によるオペラの一分野。
モーツァルトの時代は、オペラと言えばイタリア・オペラが正統なオペラの形式で、ドイツ語圏でもイタリア・オペラが主流でした。17世紀から18世紀にかけてドイツ語オペラが認められるようになりテレマンやハイドンなどによって発展して来ましたが、世界的に認められるようになったのがモーツァルトの作品です。モーツァルトのオペラも大半はイタリア語のものが中心でしたが、最後のオペラの「魔笛」でジングシュピールの世界を確立しました。それを引き継ぎ、後のワーグナーの世界への橋渡しとなったのがウェーバーの数々の作品です。
「魔弾の射手」はウェーバーの作品の中でも最も人気の高いものです。
「魔弾の射手」はドイツの民間伝説を基にした作品で、スランプに陥った射撃の名手マックス。恋人アガーテとの結婚をアガーテの父クーノーに認めさせるには射撃大会での優勝が必須というその前夜。悪魔ザミエルに魂を売った同僚のカスパールに「勝つ方法を教える」と誘惑され、7発中6発は自分の意図するところに命中し残りの1発は悪魔の望む箇所へ命中するという魔弾を作ってしまいます。
射撃大会当日、マックスの撃った6発の弾で素晴らしい成績を上げたが最後の1発はアガーテに向かって発射されてしまいます。アガーテが森の隠者からもらった白いバラの冠がお守りになって弾はそれ、カスパールに命中してしまいます。領主が不審に思い問いただすと、マックスは全てを正直に語り、激怒した領主から追放を宣言されますが、森の隠者のとりなしで1年の執行猶予後に2人の結婚を許します。
第3幕冒頭、射撃大会の会場で歌われる合唱曲が狩人の合唱「狩人の喜びは」です。
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