9月18日 名曲100選 管弦楽曲篇・52 悲しきワルツ
フィンランドの作曲家シベリウスは1903年にヤルネフェルトの戯曲「クオレマ」に向けて劇音楽を作曲しました。「クオレマ」は6曲からなる付随音楽で、この中から幾つかの曲をシベリウス自身が改訂して管弦楽曲として出版しています。
劇音楽の第1曲を改訂したものが「悲しきワルツ」、第3曲と第4曲を結合して改訂したものが「鶴のいる情景」、その他弦楽合奏のための「恋人たちのロンディーノ」なども編曲しています。
「悲しきワルツ」は、シベリウスの管弦楽曲の代表作のひとつで、題名のとおり美しくも悲しげな旋律に彩られた名曲です。「悲しきワルツ」の元になった筋書きは「幼い息子パーヴァリが見守る中、若い母親が病床に伏しています。母親は舞踏会の夢を見て、夢から覚めて病床から起き上がって踊り始めます。すると死んだ夫が彼女を踊りに誘いますが、夫と思っていた幻影は死神で、母親はそのまま息絶えてしまいます」
« 9月17日 名曲100選 映画音楽(洋画)篇・52 ラ・ラ・ルー | トップページ | 9月19日 名曲100選 交響曲篇・53 シンフォニエッタ »
« 9月17日 名曲100選 映画音楽(洋画)篇・52 ラ・ラ・ルー | トップページ | 9月19日 名曲100選 交響曲篇・53 シンフォニエッタ »
コメント