8月3日 名曲100選 歌劇のアリア篇・46 「学生王子」のセレナード
オペレッタで成功を収めた作曲家ロンバーグは、ハンガリーで生まれウィーンで作曲を学んだ後渡米して成功を収めました。
オペレッタと言っても、ミュージカルに分類される場合もあります。「学生王子」もミュージカルとして扱われる曲ですが、ドイツの古都を舞台にしたウィンナ・オペレッタの曲調が色濃い上、日本では二期会などのクラシック系の団体が上演することが多いため、この「アリア篇」で扱います。
「学生王子」は、ドイツの作家ヴィルヘルム・マイヤー=フェルスターの小説「カール・ハインリッヒ」を元に彼自身が戯曲化した「アルト・ハイデルベルク」を4幕のオペレッタに作曲されたもの。
ドイツのザクセン地方のカールブルク公国の王子カール・ハインリッヒは学生生活を過ごすべくハイデルベルクに遊学します。下宿先の1階にあるルダーの居酒屋兼食堂はいつも学生で溢れ、ルダーの遠縁で女給として働くケーティは王子に夢中になります。4ヶ月が経った頃父の容態が急変し1年の予定を切り上げて帰国する事になりました。
2年後カールはカールブルク大公となっており、結婚を迎える事になりましたが、彼の元にハイデルベルク時代の友人ケラーマンが訪ねてきて、ハイデルベルクの人たちの消息を語ります。話を聞いたカールはゲラーマンと共にハイデルベルクを再訪します。
ハイデルベルクのルダーの店ではカールがハイデルベルクを訪れるということを聞きつけた懐かしい顔が続々と集まりました。カールを想い続けていたケーティも、この夢のような時間が束の間であり別れが来る事を理解していましたが、それでも今はただ、この懐かしい空間に浸っていたかった・・・というところで幕となります。(原作とは内容が若干異なっていますが、このあらすじはオペレッタのものです)
セレナーデは、このオペレッタの代表的なカールによって歌われるアリアです。
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