8月7日 名曲100選 管弦楽曲篇・46 「献堂式」序曲
ベートーヴェンの序曲といえば、歌劇「フィデリオ」のための4つの序曲(「レオノーレ」序曲1番~3番、「フィデリオ」序曲)、劇音楽「エグモント」序曲、演奏会用序曲「コリオラン」などが良く知られていますが、あんまり知られていない「献堂式」序曲や「命名祝日」序曲も、とても素敵な曲なので是非聴いてもらいたいと思います。
「献堂式」序曲op.124はベートーヴェンが純管弦楽曲として最後に作曲した曲です。作品番号も第九op.125のひとつ手前の曲で、1822年に初演されましたが、第九の初演の再にも前プロとして演奏されています。
ウィーンに新築されたヨーゼフシュタット劇場のこけら落としのために作曲された祝典劇の序曲として作曲さましたが、祝典劇の劇音楽は大半は「アテネの廃墟」の音楽を転用し、この劇音楽のために作曲されたのは序曲と、合唱曲「若々しく脈打つところ」WoO.98のみでした。序曲は、ハ長調のⅠ和音、Ⅴ和音、Ⅰ和音、Ⅳ和音、Ⅴ和音の強奏から始まり、木管楽器によってゆったりとした序奏の行進曲風メロディが始まります。トランペットのファンファーレが続き、二重フーガの主部に続きます。コーダも一旦音量を落としてクライマックスを再度築いて勇壮に終わります。
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