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2022年8月31日 (水)

8月31日 名曲100選 歌劇のアリア篇・50 タンホイザー大行進曲

今日は、アリアではなく合唱曲をご紹介。ワーグナーの歌劇「タンホイザー」の大行進曲です。
「タンホイザー」は正式なタイトルは「タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦」です。
「官能の愛に落ちてしまった騎士タンホイザーが、恋人エリザベートの犠牲的な愛によって救われるという話です。
まあ、現代的に言えば、どうしようもないプレイボーイとなってしまった恋人を自分の命と引き換えに救うという何とも身勝手な男の話なんですけどね。
第2幕のヴァルトブルクの歌合戦の場面で、吟遊詩人たる騎士たちや聴衆が、歌合戦の会場となる広間へ続々と入場してくる場面の音楽です。
殆ど同じ音楽の流れとなる2つのパートに分かれていて、前半はオーケストラだけの演奏、後半は合唱が加わった演奏になります。前半のオーケストラだけの演奏の間に騎士や聴衆が入場して来て、後半は聴衆による合唱という流れです。
冒頭のファンファーレも有名で、ヴェルディの凱旋の合唱と並んで愛される合唱行進曲です。

2022年8月30日 (火)

8月30日 名曲100選 日本のフォーク・ニューミュージック篇・50 ひき潮

さだまさしは現在まで43枚のオリジナル・アルバムを発売しています。「ひき潮」は4枚目のアルバム「夢供養」の最後に収録された曲です。
「夢供養」は1979年にリリースされ、84万枚を売上げ、レコード大賞ベスト・アルバム賞を受賞した今でも人気の高いアルバムです。
当時は、さだまさしはこの頃からアルバムをシングルを別物と考え、シングル曲は別にリリースしていました。このアルバムが発売された年は「天までとどけ」「惜春」「関白宣言」「親父の一番長い日」といったシングルが発売されています。
「夢供養」は万葉集などを題材にした日本古来の美意識などを初め情感が豊かなアルバムになっています。
「ひき潮」は都会の暮らしの中で、ふと故郷を思う心情を歌った曲です。

2022年8月29日 (月)

8月29日 名曲100選 交響曲篇・50 交響曲第2番(アルヴェーン)

アルヴェーンの交響曲第2番ニ長調op.11は、1898年に完成されました。
アルヴェーンはスウェーデンを代表する作曲家です。スウェーデンの風土に根ざしながら基本的には後期ロマン派の作風を継承した作曲家で、特に管弦楽曲を得意としています。
日本ではスウェーデン狂詩曲第1番「夏至の徹夜祭」ぐらいしか知られていませんが、5曲の交響曲をはじめ多くの管弦楽曲、室内楽曲を残しています。

交響曲第2番は4つの楽章からなっています。第1楽章冒頭からかなり勢いを持った主題が演奏されますが、最後は静かに楽章を閉じます。
第2楽章は緩徐楽章。同じ北欧のシベリウスと共通の雰囲気を持つ楽章です。第3楽章はオーソドックスなスケルツォ楽章。中間部を聞くとこの作曲家のオーケストレーションの分厚さを感じます。
第4楽章はほの暗く長い前奏曲からはじまり。主部ではフーガが使われています。最後は和音の連打で激しく曲を閉じます。

2022年8月28日 (日)

8月28日 名曲100選 管弦楽曲篇・49 コーカサスの風景 

組曲「コーカサスの風景」は、ロシアの作曲家イッポリトフ=イワノフが1894年に作曲した4曲からなる組曲です。
イッポリトフ=イワノフは1882年にサンクトペテルブルク音楽院を卒業すると、ロシア音楽協会の支部設立、指導の任務を受けてチュフリス(現ジョージアのトビリシ)に派遣されました。1893年モスクワ音楽院教授に転任するまでの10年間の間にコーカサス地方の音楽に興味を抱き、各地を旅行して民族音楽を研究した成果としてモスクワに戻った1894年に作曲したのが、コーカサスの風景です。
第1曲「峡谷にて」 ダリヤール峡谷の風景を描いた雄大な曲。ホルンが峡谷に響くこだまを、弦楽器がテレク川のざわめきを表現しています。
第2曲「村にて」 東洋的なメロディがコールアングレとヴィオラで演奏されて始まります。初めてコーカサスを訪れた際にグルジア人が民族楽器で奏でていた曲を素材としています。
第3曲「モスクにて」 港湾都市バトゥミで聴いたイスラムのアザーンのメロディを用いた敬虔な曲です。弦楽器なしで演奏される曲です。
第4曲「酋長の行列」 4曲中最も有名な曲。酋長と訳されていますが原題のサルダールは軍の総司令官の事。東洋的な侘しさを合わせ持つ行進曲になっています。

2022年8月27日 (土)

8月27日 名曲100選 映画音楽(洋画)篇・49 私の好きなもの

「私の好きなもの」(My Favorite Things)は、ミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」の中の曲です。
「サウンド・オブ・ミュージック」は1959年にミュージカル化され1965年に映画化されたものでドイツ映画「菩提樹」とマリア・フォン・トラップの自伝「トラップ・ファミリー合唱団物語」を原作とした実話を元にした作品です。
監督はロバート・ワイズ、主人公のマリア役はジュリー・アンドリュース、トラップ大佐役はクリストファー・プラマーが演じました。音楽は作曲リチャード・ロジャース、作詞オスカー・ハマースタイン二世です。
数々の有名な音楽が登場してきますが、今回は「私の好きなもの」をご紹介します。
なかなかマリアを受け入れない7人の子供たちが、雷雨の夜に雷に怯えてマリアの部屋に集まり、こういう怖い時にはみんな好きなものを考えましょう、と言ってマリアが歌う歌です。

2022年8月26日 (金)

8月26日 名曲100選 室内楽曲篇・49 鳥の歌

「鳥の歌」は、キリストの生誕を祝っている様子を歌ったカタルーニャ民謡を、カタルーニャ出身であり20世紀を代表するチェリストであるパブロ・カザルスが編曲し世界的に知られるようになったものです。
カザルスはこの曲に平和への祈りをこめています。
曲は4分の2拍子と4分の3拍子が混じっていますが、リズムの変化という事より歌をそのまま生かしたものです。
ピアノ伴奏の他にオーケストラ伴奏もあります。

2022年8月25日 (木)

8月25日 名曲100選 海外のロック篇・49 悲しみのヒーロー

「悲しみのヒーロー」(Billy Don't be a Hero)はイギリスのロックバンド ペーパー・レースが歌い全英1位の大ヒットとなった曲を、アメリカのボー・ドナルドソン&ヘイウッズがカバーして1974年6月に全米1位となった曲です。
軽快なマーチに始まる明るい曲調とは裏腹に、内容はとても悲しい反戦歌になっています。
戦場に向かうビリーに向かってフィアンセが叫んだ言葉は「ビリー、英雄になんてならなくていいから、戻ってきて私をお嫁さんにして」でしたが、戦場でビリーは英雄となり戦死。「彼は英雄になった」と書かれた手紙を彼女は破り捨てるという反戦歌です。

2022年8月24日 (水)

8月24日 名曲100選 歌劇のアリア篇・49 母も無しに

プッチーニは1916年から1918年の間に1幕もののオペラ三部作「外套」「修道女アンジェリカ」「ジャンニ・スキッキ」を作曲しました。
元々、プッチーニは一晩で上演するために短い作品を、この順番で演奏する意図を持って作曲しました。それぞれの作品は1時間足らずでしたが、舞台の転換などの時間を入れると4時間以上にもなってしまう事もあって、今では独立して演奏されるようになっています。

「修道女アンジェリカ」はイタリアのとある尼僧院を舞台にしたもので、修道女が自殺を企て、聖母マリアにその罪を赦され昇天するまでを描いた作品です。高貴な貴族であるアンジェリカは過去に結婚せずに妊娠・出産し、家名を守るためその事実は隠蔽され出産直後に息子と引き離され修道院に送られたという過去を持っていました。両親は他界し遺産はアンジェリカと妹に遺されましたが、遺産管理をしていた後見人から妹が結婚するにあたって遺産を放棄するように迫られます。後見人に息子の消息を尋ねたところ「2年前に高熱で死んだ」事を告げられます。
そこで「母も無しに、息子よ、あなたは死んでしまった」と歌われるアリアが「母も無しに」です。
アンジェリカはショックから自殺を企てますが、キリスト教では自殺は大罪で天国への門が閉ざされてしまい息子に天国で再会できなくなります。すぐに自らの行為の非を悟ったアンジェリカは懸命に聖母に祈り、祈りが通じアンジェリカは赦され息子に再会し安らかに息を引き取ります。

2022年8月23日 (火)

8月23日 名曲100選 日本のフォーク・ニューミュージック篇・49 木蘭の涙

「木蘭の涙」はスターダストレビューが1993年3月に発売した25枚目のシングル曲です。スターダストレビューは1979年に結成されたバンドで幅広い音楽性を特徴としています。
木蘭(もくれん)は木蓮の漢語表記。歌詞は愛する彼と別れた女性の心を歌った内容になっています。
抒情豊かな曲で、多くの歌手によってカバーされています。

2022年8月22日 (月)

8月22日 名曲100選 交響曲篇・49 交響曲第2番(エルガー)

エルガーの完成した最後の交響曲が1910年から11年にかけて作曲された交響曲第2番変ホ長調op.63です。
イギリス国王エドワード7世に献呈される予定でしたが国王が1910年5月に崩御したため、エドワード7世の追悼に捧げられる事になりました。
曲自体は元々追悼の為に構想されたわけではないので、追悼というよりはエドワード朝の回顧といった性格が強い曲です。
古典的な4楽章の形式を踏襲しており55分を超える長大な曲になっています。
第1楽章は短い序奏の後、いきなり大合奏で主題が演奏され全体的に高揚感あふれる楽章になっています。
第2楽章は緩徐楽章。導入部は暗い雰囲気で始まりますが、やがてエルガーらしい弦楽器のアンサンブルを中心とした美しい流れに乗っていきます。美しいといってもメロディ感は薄く、断片的に明るい旋律が出てきますが全体的には落ち着いた楽章です。
第3楽章 ロンドとなっていますが、実際はコーダの付いたスケルツォになっています。スケルツォですが第2楽章と対照的にメロディが強く扱われています。トリオはスケルツォの一部から成り立っています。
第4楽章 低音楽器による主題から始まり、やがて行進曲風に高揚感を高めていきます。
第1楽章から第3楽章は、最後は音楽が高まって堂々と終わりますが、最終楽章のコーダは静けさが続き最後に少しだけ高まりを見せるものの静かに全体を締めます。
曲全体はファンファーレの多用され堂々とした曲になっていますし、ダイナミクスの変化も激しく、長い曲ですが最後まで飽きさせない作りになっています。

2022年8月21日 (日)

8月21日 名曲100選 管弦楽篇・48 舞踏会の美女

「舞踏会の美女」(Belle of the Ball)は、ルロイ・アンダーソンが1951年に作曲した作品です。
曲はテンポの速いワルツで、美女が舞踏会で踊っている姿をイメージした優雅な曲になっています。
原題のBelle は「美女と野獣」の「ベル」の事。フランス語で美女という意味の一般名詞になっているそうです。
アンダーソンは、シンコペイテッド・クロックやタイプライターなどユーモアに富んだ軽音楽を得意としていますが、この曲は美しいワルツになっています。

2022年8月20日 (土)

8月20日 名曲100選 映画音楽篇・48 アメリカの夜

「映画に愛をこめて アメリカの夜」(Day for Night)は1973年に製作されたフランソワ・トリュフォー監督の映画です。
映画の撮影の進行を軸に、監督の苦悩や様々な人たちの人間模様が描かれる異色の作品で、アカデミー外国語映画賞を受賞しました。

「アメリカの夜」とは夜のシーンを昼間に撮る擬似夜景の映画技法の事。モノクロ時代にハリウッドから広まった技法だそうです。
様々な過去の映画シーンから連想されるエピソードなどを散りばめて映画好きにはたまらない作品になっています。
音楽は、トリュフォー映画には欠かせないジョルジュ・ドルリューが担当。
テーマ曲「グランド・コラール」はさながらバロック音楽を連想させる音楽ですが、ドルリューのオリジナル作品です。

2022年8月19日 (金)

8月19日 名曲100選 室内楽曲篇・48 ヴァイオリン・ソナタ第3番(エネスク)

ルーマニアの作曲家エネスコのヴァイオリン・ソナタ第3番op.25は1926年に作曲されました。
題名に「ルーマニア民謡の特徴による」と但書きが添えられ同年に他界したルーマニア出身のドイツ系アメリカ人ヴァイオリニスト、フランツ・クナイゼルに献呈されました。エネスクの最高傑作のひとつと言われる作品です。
エネスクの作品の中では最も急進的な作風でバルトークに近い作風のものです。一応イ短調となっていますが調性は曖昧で特殊奏法や装飾音を多用しています。
民族音楽の影響はあるものの具体的な曲を引用したものではなく、代表作の「ルーマニア狂詩曲」とは全く世界の異なる音楽になっています。
外見上は伝統的な3つの楽章で作曲されてはいますがソナタ形式やフーガなどの使用は見られません。第2楽章冒頭のように、フラジオレットやポルタメントといったヴァイオリン技巧を前面に出した曲になっています。


2022年8月18日 (木)

8月18日 名曲100選 海外のロック篇・48 この胸のときめきを

「この胸のときめきを」(You Don't  Have to Say You Love Me)は元々1965年のサンレモ音楽祭でピノ・ドナッジによって歌われた「君なしに生きられない僕(Io che non vivo senza te)を1966年にイギリスのダスティン・スプリングフィールドが歌い全英1位、全米4位に輝いた曲です。後のエルヴィス・プレスリーもカバーして全米11位になりました。
語りかけるようなAパートと、ダイナミックな中間パートを持つ名曲です。

2022年8月17日 (水)

8月17日 名曲100選 歌劇のアリア篇・48 インドの歌

リムスキー=コルサコフの歌劇「サトコ」は1896年に完成しました。
「サトコ」は中世ロシアの叙事詩「ブィリーナ」の登場人物で、ノヴゴロド出身の冒険家、商人です。
リムスキー=コルサコフはブィリーナ研究者などの助けを得て自ら台本を書いて1幕7場でオペラ化しました。
「インドの歌」は第4場で歌われるアリアで、クライスラーがヴァイオリンとピアノのために編曲したり、ジャズなどにも取り入れられたりとクラシックの枠を超えてよく知られる曲になりました。

2022年8月16日 (火)

8月16日 名曲100選 日本のフォーク・ニューミュージック篇・48 夏休み

「夏休み」は吉田拓郎が1971年に発表した曲です。シングル発売は1989年でした。
子供の頃の懐かしい夏の風景を描いた絵日記といった内容の曲で、日本の夏を歌った代表的な曲となっています。
歌詞は5番まであり、少年時代の夏休みの原風景を感情を交えずにそのまま歌って、逆に抒情を掻き立てる曲になっています。

2022年8月15日 (月)

8月15日 名曲100選 交響曲篇・48 交響曲第4番(ベートーヴェン)

ベートーヴェンの交響曲第4番変ロ長調op.60は1806年に作曲されました。
交響曲第3番「英雄」と第5番「運命」に挟まれて、ベートーヴェンの交響曲の中では目立たない曲と思われていますが、シューマンがこの曲を称して「2人の北欧神話の巨人(第3番と第5番)の間にはさまれたギリシアの乙女」と言っていたそうです。まあ、ギリシアの乙女と言うにはとても活発な曲ですが。
この曲、アマチュア・オーケストラが取り上げることがベートーヴェンの交響曲の中では最も少ない曲だと思われます。その理由は人気が無いからではなくて、難しさが尋常ではないからかもしれません。私もこの秋に初めて第8番を演奏する予定ですので、演奏した事が無いのはこの4番だけになります。
第1楽章の始めは暗い序奏から始まりますが、次第に盛り上がっていき快活な第1主題へと飛び込んで行きます。
第2楽章の緩徐楽章は付点のリズムに乗って流麗で息の長い第1主題が提示されます。この緩徐楽章の主題はベートーヴェンの交響曲の中でも最も美しい音楽だと思います。
第3楽章はスケルツォ楽章。シンコペーションやヘミオラが特徴的なスケルツォと牧歌的な中間部からできています。
第4楽章はいきなり16分音符の速く、しかも最弱音での主題から始まります。この楽章の再現部がファゴットにとっては超難関。前述したアマチュア・オーケストラの演奏を困難にしている最大の原因となる部分です。

目立たないと言われている第4番ですが、時間的にも30分程度と短く、楽しく聴くことができる名曲だと思います。

2022年8月14日 (日)

8月14日 名曲100選 管弦楽曲篇・47 交響詩「ステンカ・ラージン」

交響詩「ステンカ・ラージン」op.13は、グラズノフが20歳の時に作曲したグラズノフ唯一の交響詩です。
17世紀の有名なコサックのスチェパン・ラージンの反乱を題材にした交響詩で、グラズノフの交響曲第1番のヴァイマル初演に尽力してくれたフランツ・リストの交響詩に倣って作曲したものです。


ステンカ・ラージンとその部下の略奪、ラージンが捕らえていたペルシアの姫が見たラージンが殺され、姫はヴォルガの流れに巻き込まれるという不吉な夢、敗北を悟ったラージンが姫をヴォルガに投げ落とし、最後の突撃を仕掛けるというストーリーになっています。
全編ロシア民謡の「ヴォルガの舟歌」が支配しており、ヴォルガの舟歌が変奏されて優美なペルシアの姫の主題と絡み合って生きます。

2022年8月13日 (土)

8月13日 名曲100選 映画音楽(洋画)篇・47 今宵の君は

「今宵の君は」は1936年に公開された「有頂天時代」(Swing Time)の主題曲です。
「シェーン」や「ジャイアンツ」で知られるジョージ・スティーヴンスが監督し、フレッド・アステア、ジンジャー・ロジャースの名コンビが出演したラヴ・コメディ映画です。
「今宵の君は」(The Way You Look To-night)はアカデミー歌曲賞を受賞した曲でドロシー・フィールズが作詞し、ジェローム・カーンが作曲した曲で多くのカバーが生まれています。
私がこの曲を知ったのは、1965年からNHKラジオで平日23:05から放送していた「夢のハーモニー」のテーマ曲として使われていたものを聞いたのが初めでした。放送で使われていたものはインストロメンタルのものだったので、この曲が元々は歌だったのを知ったのはだいぶ後でした。また、ジャズとしても歌われています。
You Tubeは一番のお気に入りマントヴァニー楽団の演奏です。

 

2022年8月12日 (金)

8月12日 名曲100選 室内楽曲篇・47 弦楽四重奏曲第9番(ベートーヴェン)

ベートーヴェンは16曲の番号付きの弦楽四重奏曲を作曲しています。この第9番は中期の傑作として知られている曲です。
ラズモフスキー伯爵の以来を受けて3曲の弦楽四重奏曲op.59を作曲しました。この第9番はその3曲目になるため「ラズモフスキー第3番」とも呼称されています。
「ラズモフスキー弦楽四重奏曲」はそれ以前の四重奏曲とは作風、スケール等大きな隔たりを持っています。規模的には交響曲のような規模を持つ作品になっています。特に第3番は、前2曲の締めくくりとなる堂々とした構成になっています。
第1楽章はハ長調の減七の和音の強奏からはじまり緩やかな序奏を持っています。この序奏にはメロディらしいものは無く時折出てくる和音に主和音が現れず混沌とした雰囲気を持っています。主部に入ると躍動感あふれる主題が現れます。第2主題はメロディックなものではなく展開部も主に第1主題を扱っています。
第2楽章はチェロのピチカート伴奏に乗って物憂げなメロディがヴァイオリンによって歌われます。この楽章でも展開部は第1主題が変奏されていきますが第2主題は再現されていません。
第3楽章はこの厳しい雰囲気の曲の中で、唯一安らぎを感じられるメヌエットになっています。コーダに続いてアタッカで第4楽章へ続いていきます。
第4楽章はフーガ風に構築された主部になっています。この楽章でも第2主題は断片的なものになっています。大変に情熱的で力強い楽章になっていて、3曲のラズモフスキー弦楽四重奏曲を閉めるに相応しい堂々としたコーダを迎えます。

2022年8月11日 (木)

8月11日 名曲100選 海外のロック篇・47 オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ

「オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ」(Ob-La-Di, Ob-La-Da)は、ビートルズの1968年発売の9作目のアルバム「ビートルズ」に収録されたレノン-マッカートニーによって楽曲です。イギリスやアメリカではシングル・カットされませんでしたが、日本やオーストラリア、西ドイツなどでシングルカットされ大ヒットしました。アメリカではビートルズ解散から6年後の1976年にシングル化され、Billboard Hot100の第49位を記録しました。

タイトルの「オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ」はナイジェリアのコンガ奏者ジミー・スコットが口にしていた言葉を流用したもの。
歌詞は「市場に勤めるデズモンド・ジョーンズがバンドで歌手をしているモリーと恋をして結婚する物語」を歌ったもの。
この曲に対する評価は極端で、ビートルズ内でもジョン・レノンやジョージ・ハリスンはこの曲を嫌っていたそうで、英米でシングル化されなかった要因のひとつになっています。
また、日本(洋楽シングルチャート)やオーストラリアなどでチャートの1位になったにもかかわらず、2004年に BBCで行った「The worst song ever 」(史上最低の歌)の投票で1位になっています。またドイツのマックス・プランク研究所が1958年から1991年までに発表された700曲を対象にコード進行を分析し「史上最も完璧なポップ・ソング」であると発表しているようです。
「オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ」はNHKのみんなの歌でも取り上げられ、子供向けの合唱曲としても歌われるスタンダード曲となっています。

2022年8月10日 (水)

8月10日 名曲100選 歌劇のアリア篇・47 星は光りぬ 

プッチーニの歌劇「トスカ」からの「歌に生き 愛に生き」に次ぐ2曲目のご紹介は、トスカの恋人カヴァラドッシによって歌われるテノールのアリア「星は光りぬ」(E lucevan le stelle)です。
「トスカ」第3幕で、トスカに横恋慕する警視総監スカルピアによって捕らえられ処刑されようとするカヴァラドッシがトスカとの別れを悲しんで歌う、テノールのアリアの中でも屈指の人気を誇るアリアです。
曲自体は3分ほどの長さで、囁くような歌から始まりクライマックスが訪れ、その後は咽び鳴き再度クライマックスが訪れるという流れです。

2022年8月 9日 (火)

8月9日 名曲100選 日本のフォーク・ニューミュージック篇・47 池上線

「池上線」は、シンガー・ソングライター西島三重子の2枚目のシングルです。ファーストアルバム「風車」に収録されていた曲で、西島三重子の代表曲となった曲です。
東急池上線を舞台に、別れる男女の悲しみを女性の視点から歌った曲。作詞は佐藤順英、作曲は西島三重子。歌詞の中には心理的な描写だけではなく商店街や踏切などの描写もありますが、駅自体は特定されていません。
当時、シングル化のためのプロモーションの協力を東急電鉄に依頼したのですが、「古い電車」とか「すきま風に震えて」と言う文言が、新しい事が全て良いとされていた時代背景もあって、会社方針と合わない、と断られたそうです。多分、今だったらレトロとか古いものが見直される時代なので、間違いなく協力していたでしょうね。
確かに当時は東急3000系という通称芋虫(色がくすんだ緑色)電車が走っていた上、新型車両への置き換えが東急の中では遅かったりして、東京のローカル線のようなイメージがありました。

東急池上線は山手線の五反田と京浜東北線の蒲田を結ぶ11km足らずのローカル線。五反田駅と次の大崎広小路駅の駅間距離はわずか400m程度という関東一短い駅としても知られています。

2022年8月 8日 (月)

8月8日 名曲100選 交響曲篇・47 交響曲第9番(ショスタコーヴィチ)

何だか、このご時勢ロシア音楽は取り上げにくい状況になってはいますが、ショスタコーヴィチは常に体制(特にスターリン)と自らの目指す芸術との間で苦しみ続けていた作曲家でもあり、また、交響曲を語る上では無くてはならない存在なので、取り上げることにしました。

第二次世界大戦後発表した交響曲第9番は、体制側が望んでいた「大戦の戦勝を祝う華々しい音楽」とは程遠い内容の曲でした。体制側は第9番という事もあって、ベートーヴェンの第9のソヴェト版のようなものを望んでいたようですが、実際は軽妙洒脱な音楽で、後にジダーノフ批判を受けて窮地に立たされる事になりました。

5つの楽章からなる25分程度の短い曲です。
第1楽章 軽やかな序奏から金管楽器のファンファーレの後、ピッコロで軽妙な主題が出て来て戦争の終結の喜びを素直に表現した楽章になっています。
第2楽章 クラリネットによる暗い旋律からはじまる緩徐楽章。この交響曲中最長の10分程度の長さの楽章です。
第3楽章 スケルツォ楽章。3分弱の単純な構成の楽章になっています。
第4楽章 第3楽章からアタッカで演奏される間奏曲的な楽章です。突然トロンボーンとチューバのファンファーレが鳴り響きファゴットのカデンツァの後ほの暗い音楽が続きそのまま第5楽章へ繋がっていきます。
第5楽章 第4楽章から続く物悲しい雰囲気が次第に変化しながら、戦争終結への確信へと変わっていきます。ユダヤ民謡旋律を使ってナチス崩壊によるユダヤ人の解放を意図しているとも言われています。

この曲は、当局の意図と異なる曲という事でスターリンを揶揄するものと受け止められ、ショスタコーヴィチは批判の嵐にさらされ、この後ショスタコーヴィチはスターリンが死去するまで交響曲を作曲しませんでした。

2022年8月 7日 (日)

8月7日 名曲100選 管弦楽曲篇・46 「献堂式」序曲

ベートーヴェンの序曲といえば、歌劇「フィデリオ」のための4つの序曲(「レオノーレ」序曲1番~3番、「フィデリオ」序曲)、劇音楽「エグモント」序曲、演奏会用序曲「コリオラン」などが良く知られていますが、あんまり知られていない「献堂式」序曲や「命名祝日」序曲も、とても素敵な曲なので是非聴いてもらいたいと思います。

「献堂式」序曲op.124はベートーヴェンが純管弦楽曲として最後に作曲した曲です。作品番号も第九op.125のひとつ手前の曲で、1822年に初演されましたが、第九の初演の再にも前プロとして演奏されています。
ウィーンに新築されたヨーゼフシュタット劇場のこけら落としのために作曲された祝典劇の序曲として作曲さましたが、祝典劇の劇音楽は大半は「アテネの廃墟」の音楽を転用し、この劇音楽のために作曲されたのは序曲と、合唱曲「若々しく脈打つところ」WoO.98のみでした。序曲は、ハ長調のⅠ和音、Ⅴ和音、Ⅰ和音、Ⅳ和音、Ⅴ和音の強奏から始まり、木管楽器によってゆったりとした序奏の行進曲風メロディが始まります。トランペットのファンファーレが続き、二重フーガの主部に続きます。コーダも一旦音量を落としてクライマックスを再度築いて勇壮に終わります。

2022年8月 6日 (土)

8月6日 名曲100選 映画音楽(洋画)篇・46 彼こそが海賊

ディズニーランドのアトラクションから生まれたディズニー映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズの中で一番人気の曲が「彼こそが海賊」(He's a Pirate)です。第1作の「呪われた海賊たち」の中で使われた曲で作曲はクラウス・バデルト。
「パイレーツ・オブ・カリビアン」の音楽は当初は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や「フォレスト・ガンプ/一期一会」のアラン・ジルベストリにオファーされていましたが、プロデューサーとの創造性の違いでジルベストリが降りたため「ライオン・キング」や「クリムゾン・タイド」で知られるハンス・ジマーに依頼しました。ジマーは当時「ラスト・サムライ」の作曲を手がけていたため、若手のクラウス・バデルトを紹介し殆どの曲をバデルトが作曲する事になったそうです

リズミカルで勇壮なメロディーが特徴の曲です。

2022年8月 5日 (金)

8月5日 名曲100選 室内楽曲篇・46 モスクワの思い出

ヘンリク・ヴィエニャフスキは19世紀に活躍したポーランドのヴァイオリニスト、作曲家です。
44歳の若さで亡くなってしまったため、作品の数は決して多くありませんが、スラヴ的な情緒と、驚異的なテクニックを要素とする作品は今日でもヴァイオリニストの主要レパートリーとなっています。
「モスクワの思い出」(Souvenir de Moscou)op.6は、1851年から53年にかけてロシア各地を演奏旅行で回った時の印象を元に作曲したもので、ピアノ伴奏版と管弦楽伴奏版が出版されています。
現在ロシア民謡として知られている「赤いサラファン」のメロディを変奏していく前半と、「馬に鞍をつけて」を展開していく後半の構成になっています。

2022年8月 4日 (木)

8月4日 名曲100選 海外のロック篇・46 ウガチャカ

「ウガチャカ」(原題 Hooked On a Feeling)はスウェーデンのロック・バンド ブルー・スウェードによる1973年のヒット曲。翌1974年には全米Billboard Hot 100の第1位に輝きました。
「ウガチャカ」は、B.J.トーマスが歌って1969年に全米5位になった曲「心の中まで」のカバー。実は、この元歌には冒頭の「ウガチャカ ウガウガ・・・」は無いため、B.J.トーマスの曲は「ウガチャカ」というタイトルにはならないので曲名が異なっています。勿論海外ではHooked On a Feelingなので、同名カバー曲ということが判りやすいのですが、日本だけの特別な事情です。
「ウガチャカ」があまりにインパクトがあったので、CMで使われる場合ここだけしか使わないのですが、実は本編部分の曲も全米5位になった曲なので、なかなかの名曲です。

2022年8月 3日 (水)

8月3日 名曲100選 歌劇のアリア篇・46 「学生王子」のセレナード

オペレッタで成功を収めた作曲家ロンバーグは、ハンガリーで生まれウィーンで作曲を学んだ後渡米して成功を収めました。
オペレッタと言っても、ミュージカルに分類される場合もあります。「学生王子」もミュージカルとして扱われる曲ですが、ドイツの古都を舞台にしたウィンナ・オペレッタの曲調が色濃い上、日本では二期会などのクラシック系の団体が上演することが多いため、この「アリア篇」で扱います。
「学生王子」は、ドイツの作家ヴィルヘルム・マイヤー=フェルスターの小説「カール・ハインリッヒ」を元に彼自身が戯曲化した「アルト・ハイデルベルク」を4幕のオペレッタに作曲されたもの。
ドイツのザクセン地方のカールブルク公国の王子カール・ハインリッヒは学生生活を過ごすべくハイデルベルクに遊学します。下宿先の1階にあるルダーの居酒屋兼食堂はいつも学生で溢れ、ルダーの遠縁で女給として働くケーティは王子に夢中になります。4ヶ月が経った頃父の容態が急変し1年の予定を切り上げて帰国する事になりました。
2年後カールはカールブルク大公となっており、結婚を迎える事になりましたが、彼の元にハイデルベルク時代の友人ケラーマンが訪ねてきて、ハイデルベルクの人たちの消息を語ります。話を聞いたカールはゲラーマンと共にハイデルベルクを再訪します。
ハイデルベルクのルダーの店ではカールがハイデルベルクを訪れるということを聞きつけた懐かしい顔が続々と集まりました。カールを想い続けていたケーティも、この夢のような時間が束の間であり別れが来る事を理解していましたが、それでも今はただ、この懐かしい空間に浸っていたかった・・・というところで幕となります。(原作とは内容が若干異なっていますが、このあらすじはオペレッタのものです)
セレナーデは、このオペレッタの代表的なカールによって歌われるアリアです。

2022年8月 2日 (火)

8月2日 名曲100選 日本のフォーク・ニューミュージック篇・46 やさしい風が吹いたら

「やさしい風が吹いたら」は小田和正の29枚目のシングル(マキシ・シングル)で、「その日が来るまで」とのカプリングで2013年4月に発売されました。

「やさしい風が吹いたら」はテレビ朝日の木曜ミステリー・シリーズのひとつ「遺留捜査」の主題歌に向けて書き下ろされた曲で、第3シリーズと第5シリーズで使用されました。ちなみに第4シリーズは同じ小田和正の「小さな風景」が使用され、第5シリーズは両曲が併用、第6シリーズも小田和正の「風を待って」が使われ、2022年7月現在放映されている第7シリーズでは、これら3曲が併用されており、「遺留捜査」と小田和正の主題歌は切っても切れない関係になっています。

「遺留捜査」は上川隆也主演の刑事ドラマですが、上川演じる糸村警部補が、殺人の現場で見つけた直接事件解決とは無関係と思われる遺留品から、犯人を捜すのみでなく、その遺留品から被害者や被害者家族の心情を解き明かしていく事に主眼を置いた刑事ドラマとしては変り種のドラマです。時には被害者と被害者家族の間の誤解を解いたりと、優しいエンディングになる事が多いため、小田和正の高音でファルセットになってもツンツンとした感じがないビブラートの無い澄んだ優しい声が、このドラマにぴったりなので小田の主題歌とドラマが切っても切れないものになっているように思います。
「やさしい風が吹いたら」は、ドラマに向けて書き下ろされた曲らしく、「今はもう かなわないこと   思い出の中でしか会えないあの人」というドラマにぴったりの歌詞から始まります。

※小田さんの本人歌唱の曲はYou Tubeでは存在していないので動画は割愛します。上手なカバーはありますので検索して聴いてみてください。

2022年8月 1日 (月)

8月1日 名曲100選 交響曲篇・46 交響曲第4番「法悦の詩」

交響曲第4番「法悦の詩」(The Poem of Ecstasy)はスクリャービンが1908年に完成させた交響曲です。
四管編成の大オーケストラによる単一楽章の曲で、20分程度の曲です。「法悦の詩」に関しては意訳ですが、原語の「エクスタシー」と理解できますが、性的な絶頂を表すほか、宗教的な悦びを表しています。
決まった調性を持たず、スクリャービンが傾倒していた神秘和音とうねるような管弦楽法が大きな特徴になっています。
神秘和音は四度音程を6個積み重ねた和音で神秘的な雰囲気を醸し出します。スクリャービンの交響曲では第3番までは調性を持たせていて、この第4番以降で神秘和音を多用しています。
冒頭に出てくる主題は、ワーグナーの「ニーベルンクの指環」のジークフリートの動機にちょっと似ていませんか?

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