7月4日 名曲100選 交響曲篇・42 交響曲第7番(ブルックナー)
ブルックナーの交響曲第7番ホ長調は、ブルックナーの交響曲の中で最も人気の高い曲のひとつで1884年初演です。
ブルックナーの作品ですが大きな改訂は無く、自筆稿や資料の解釈の違いでいくつかの版の違いがある程度です。ただ版による違いと言ってもブルックナーにしては大きな違いが無いというだけで、演奏上は大きな相違点があるようです。演奏時間は65分程度というのが標準的のようです。
オーソドックスな4楽章の構成になっています。
第1楽章は ブルックナー特有の原始霧で曲が開始されチェロが伸びやかな主題を演奏してはじまります。この楽章は3つの主題を持っていてそれぞれが展開部で展開されていきます。
第2楽章は緩徐楽章。ロンド形式です。ブルックナーの緩徐楽章は美しいメロディや郷愁のようなものとは違って、オルガン的な響きの荘重な音楽が多いのですがこの曲でもワーグナーのための葬送音楽という意味合いもあって4本のワーグナーチューバが使われるなど厳粛な雰囲気の曲になっています。
第3楽章 スケルツォ。個人的にブルックナーの交響曲の中で一番キライな楽章。スケルツォのメロディが癇に障るんです。トリオに入るとホッとするんです。
第4楽章 この楽章も3つの主題を持っています。第1主題は第1楽章第1主題と同じモチーフを使いながら付点でリズム感を出しています。とにかく転調の多い楽章ですがブルックナーにしては軽快であまり長くないのが良いです。
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