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2022年7月17日 (日)

7月17日 名曲100選 管弦楽曲篇・43 セレナータ・ノットゥルナ

モーツァルトのセレナード第6番ニ長調K.239は、モーツァルトのセレナードの中で最も規模が小さく、楽器編成も特殊な曲です。
「セレナード」は元々はリュートなど携行可能な楽器を弾きながら恋人や親しい人を称賛する歌でしたが、古典派の時代になると複数楽章を持つ大規模な合奏曲に変化していきます。基本的に野外で立ったまま演奏できるように考えられていたため座らないと演奏できないチェロやヴィオラ・ダ・ガンバなどは編成に入れず、木管楽器(またはヴァイオリン)とヴィオラ、コントラバスが典型的な楽器編成でした。また楽士の入退場のために最初の楽章と最後の楽章に行進曲を使うというのも古典派の典型でした。
モーツァルトは、室内での演奏を目的とするセレナードも作曲するようになって、傑作アイネ・クライネ・ナハトムジークなどが作曲されました。
この「セレナータ・ノットゥルノ」の楽器編成や曲の構成は、その過渡期の典型例と考えれば納得いくものと言えるでしょう。
編成は2群のアンサンブルから構成されています。第1群が、ヴァイオリン2本とヴィオラ、ヴィオローネ(コントラバス)の独奏、第2群がヴァイオリン2部、ヴィオラ2部、チェロに加えてティンパニのというアンサンブルになっています。第1群が野外演奏を意識したアンサンブル群で、第2群は室内でなければ演奏できないアンサンブル群というわけです。
また楽章数は、セレナードとして異例に少ない3楽章。第1楽章はMarcia(行進曲)という表記がありますが、最初の2小節半が行進曲風の導入部になっていて、その後第1主題が始まるという形になっています。
曲想は非常に明るく、ティンパニを加えることで躍動感豊かな曲になっていて、楽しく聴くことができる曲です。

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