7月20日 名曲100選 歌劇のアリア篇・44 悲しみと涙のうちに
ロッシーニの歌劇「チェネレントラ(シンデレラ)」は、童話の「シンデレラ」を元にしたオペラです。
「シンデレラ」はグリム童話やペロー童話などで知られていますが、より古いものとしてはパジーレの「五日物語」に採録された「チェネレントラ」があります。それぞれ大筋は同じですが、細かいところで少しずつ違っているようです。
このオペラでは、童話と異なって魔法は登場せず、王子の指南役の哲学者がチェネレントラを宮殿に招きます。またガラスの靴の代わりに腕輪が使われ、意地悪な継母は継父になっています。
以前はロッシーニの作品の中では「セヴィリアの理髪師」と人気を競う作品だったようですが、チェネレントラ役がメゾ・ソプラノまたはコントラルトで、しかもコロラトゥーラ・コントラルトが必要という事から、歌い手が少なく上演されることが少なくなったようです。近年はメゾ・ソプラノ歌手がこの曲をレパートリーとするようになって、再び人気を得るようになったようです。
「悲しみと涙のうちに」(Nacqui all'affanno e al pianto) は、オペラの最後を飾るチェネレントラのアリアで、技巧的に非常に難しい曲としても知られています。
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