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2022年7月18日 (月)

7月18日 名曲100選 交響曲篇・44 交響曲第1番(スヴェンセン)

日本ではあまり知られていないスヴェンセンは、グリーグと同時代にノルウェーで活躍した作曲家です。
グリーグとは親友同士だったようですが、その作風は対照的。グリーグはピアノ曲や小編成のオーケストラ作品を得意とし、ノルウェーの民俗的な題材を好んで使いましたが、スヴェンセンは大編成のオーケストラ曲を中心に作曲した作曲家で、ドイツ音楽の形式を重要視した作曲家でした。
そのスヴェンセンの代表作のひとつが、交響曲第1番ニ長調op.4です。
古典的な4楽章で構成されています。
第1楽章はソナタ形式のMolto allegro。いきなり冒頭からオーケストラを鳴らしまくります。
第2楽章はAndanteの緩徐楽章。北欧の雰囲気が一番濃い楽章です。
第3楽章はAllegretto scherzand 。民俗的舞曲風の楽章です。
第4楽章はMaestosoのやや長めの序奏からAllegro assai con fuocoの激しい楽章です。
この曲を聴いて、グリーグは自分は交響曲のような作品を作曲するのは止めた、と語ったそうです。内面的なものより形式を重視したかっしりした曲ですが、かなり盛り上がる曲です。

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