7月1日 名曲100選 室内楽曲篇・41 弦楽四重奏曲(シベリウス)
シベリウスは学生時代を含めて4曲の弦楽四重奏曲を作曲していますが、唯一現在でも演奏される曲がこの弦楽四重奏曲ニ短調op.56「親愛なる声(内なる声)」です。作曲されたのが1909年です。
5つの楽章から出来ていますが切れ目なく演奏されます。シベリウスの多くの管弦楽曲のようなフィンランドの歴史や景色が見える作品ではありませんが、ところどころシベリウスらしさが感じられる曲です。特に第2楽章は冒頭のメロディがトレモロで演奏されるシベリウスっぽさが出ています。
5つの楽章は、序奏つきの速いテンポの楽章-急速なテンポの楽章-緩徐楽章-舞曲楽章-速いテンポの楽章という構成になっています。
シベリウスが1907年に喉の癌の手術を受けて体調を崩し、死の恐怖とも直面した時期の作品で内面的な内容になっており、「内なる声」(voces Intimae)という表題をつけたようです。
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