6月26日 名曲100選 管弦楽曲篇・40 静かな海と楽しい航海
メンデルスゾーンは6曲の演奏会用序曲を作曲しています。「夏の夜の夢」、トランペット序曲、「フィンガルの洞窟」、「美しいメルジーネの物語」、「ルイ・ブラス」と1828年に作曲された「静かな海と楽しい航海」です。
この曲はゲーテの2つの詩「海の静けさ」と「楽しい航海」に基づくもので、ベートーヴェンが1815年に同じ詩に基づいてカンタータ「静かな海と楽しい航海」を作曲しています。
メンデルスゾーンらしい非常に明るい曲で、冒頭のアダージョの部分は非常に短く「海の静けさ」よりも躍動感にあふれる曲調が中心になっています。コーダの直前ではティンパニのソロが派手になり響きコーダの部分では3本のトランペットによるファンファーレが岸への無事到着の喜びを表現しています。とっても派手な曲なのでもう少し演奏機会が多くなってもおかしくないのですが、音楽的には内面の表現があまり無いので物足りない部分があるのかもしれませんね。最後も派手なファンファーレの後が尻すぼみのような終わり方なのも損しているのかもしれません。
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