6月12日 名曲100選 管弦楽曲篇・38 朝の新聞
ワルツ「朝の新聞」op.279はヨハン・シュトラウス2世が、ウィーンのジャーナリスト協会の「コンコルディア」が主催する舞踏会のために作曲したものです。
1864年にウィーン訪問中のオッフェンバックが新聞への感謝をこめて「夕刊」というワルツを提供しました。そこでジャーナリストたちは話題づくりのために例年ワルツの提供を依頼していたシュトラウスに「朝刊」というタイトルのワルツを依頼しました。シュトラウスはあまりにも挑戦的すぎると躊躇いましたが結局受けて1月12日に両方の曲が初演されました。当日は遠来のオッフェンバックに対する礼儀の意味もあってか、「夕刊」の方にアンコールの依頼が多くオッフェンバックに軍配が上がりました・・・というエピソードがありますが、どうもオッフェンバックはウィーンにはいましたが舞踏会には出席していないなどの事実が確認されていて、このエピソードは眉唾物のようです。
結局、ワルツ「夕刊」は全く演奏されなくなり、「朝の新聞」はシュトラウスの代表作のひとつとなったのですから勝敗は明確ですね。
ワルツは序奏と5つのワルツ、後奏からできています。「新聞」という無機質なタイトルがついていますが、メロディがとても美しい曲です。
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