6月22日 名曲100選 歌劇のアリア篇・40 プロヴァンスの陸と海
ヴェルディの「椿姫」から2曲目のアリアは、「プロヴァンスの陸と海」です。
第2幕でヴィオレッタはパリでの華やかな生活を捨てて、パリ郊外でアルフレードと同棲生活を送っていましたが、アルフレードが留守の時にアルフレードの父ジェルモンが訪ねてきます。ジェルモンはアルフレードの妹の縁談に差し支えるから助けて欲しいと別れることを懇願し、ヴィオレッタも最終的に要求を受け入れます。ただし、ただ別れると告げるだけではアルフレードは追いかけてくると考えたヴィオレッタが一計を案じ、質素な生活に飽きたのでパトロンとの生活に戻るという手紙をアルフレードに書き、ジェルモンの再訪の時に席をはずすと言ってそのまま去って行きます。手紙を読んで、自分が裏切られたと激怒する息子を慰め、故郷のプロヴァンスに帰ろうとなだめる歌が「プロヴァンスの海と陸」です。
ジェルモンはバリトンが演じるので、テノールのような高音で盛り上げるアリアでは無いのですが、淡々としたメロディの中でテンポの揺れや音程の跳躍などがドラマチックなアリアを演出しています。
アリアの伴奏は何曲も弾いていますが、歌のテンポがやたらに揺れるので最も合わせ難い曲のひとつでした。
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