6月5日 名曲100選 管弦楽曲篇・37 弦楽セレナード(エルガー)
チャイコフスキー、ドヴォルザークと並んで親しまれる弦楽セレナードは、エルガーが1892年に作曲したホ短調op.20の弦楽セレナードです。前出の2人の作品が30分前後の作品であるのに比べると演奏時間はその半分以下の12分程度というコンパクトな曲になっています。
楽章の数も3つと少ないのですが、とても魅力的な作品です。
第1楽章はヴィオラによって、独特のリズムが2小節間演奏され物憂げなメロディが展開されていきます。このリズムは終楽章にも回帰されます。
第2楽章は非常に美しい楽章、第3楽章は低音楽器の問いに高音楽器が答えるようなやり取りを中心に展開されます。
華やかさではチャイコフスキーには敵わないし、優雅さと哀愁の深さではドヴォルザークのものに軍配が上がりますが、妻キャロラインとの3回目のプレゼントとして贈られたこのセレナードは愛情にあふれる「愛しい」という感じの作品になっています。
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