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2022年6月20日 (月)

6月20日 名曲100選 交響曲篇・40 交響曲第7番「未完成」

シューベルトの交響曲の番号付けについては、この数十年の間でも二転三転しています。原因は、未完成のものが非常に多い事と、未完成を含めて楽譜が出版されていないものが多く、後世になって発見・出版されたものがあって、番号が変更になってしまう事などです。
モーツァルトやハイドンなどでは偽作(他の作曲家の作品が誤って、或いは出版社の陰謀でモーツァルトやハイドンの作品とされていたものが現在までに他の作曲家の手によるものとわかった作品)が発見されても番号は変わらず、偽作の番号は欠番となっているのですが、シューベルトの場合やたらに番号が変わります。
いわゆる「未完成交響曲」も、昔は第8番でしたが、現在では第7番とされています。
完成されたのは2楽章までで、それでも演奏時間は30分弱という長大な曲です。第3楽章はスケッチと途中までのオーケストレーションされたものが残っていますが、今ではシューベルトの意思で中断して第2楽章までで完結した曲としたというのが通説のようです。確かに第3楽章以降を他者が完成させたものも過去にはレコーディングされた事がありますが、2楽章までに比べるとかなり陳腐な感じがします。
昔のレコード盤の場合A面B面がありましたので、ベートーヴェンの「運命」がA面で、「未完成」がB面というカプリングが非常に多かったため、「未完成」の録音はかなり多かったのですが、現在のCDになってからは、「未完成」の録音はめっきり減りました。しかし演奏機会は減ってはいないと感じます。「運命」も「未完成」も演奏者にとってはかなりの緊張を強いられる曲ですが、その「緊張感」の種類が違っているように思います。「運命」は曲自体に無駄なところが全くなく、そういう意味での緊張感が必要とされる曲ですが、「未完成」の場合は曲調が緊張感に溢れる曲だと思います。
第1楽章はチェロ・バスによる有名な動機による序奏が冒頭にあります。これは単なる序奏ではなくて第1楽章には何回も出てきます。再現部の前にも出てくるので、序奏ではなくてPre主題という感じでしょうか。その後ヴァイオリンの細かい刻みとヴィオラ以下のピツィカートに乗ってオーボエで演奏されるのが第1主題。ホルンの中継のメロディの後クラリネットとヴィオラのシンコペーションに乗ってチェロによって提示されるのが第2主題です。
第2楽章はシューベルトらしい美しい主題ですが、これには2小節間の序奏がつきます。ファゴットとホルンの和音の中でコントラバス(チェロは休み)は1拍ずつ動くピツィカートの下降音階を6発弾きます。これがこの楽章のテンポを作るので簡単な下降音階ですが、とっても緊張します。
そして第1楽章同様、第2主題の前に経過音がありますが1st ヴァイオリンだけのとても儚げな単音が4小節続き、これも第1楽章と同じくシンコペーション(この楽章ではヴィオラ以上の弦楽器)の伴奏に乗ってクラリネットが第2主題を提示します。シューベルトの場合ベートーヴェンなどよりも楽章内の展開力が弱いので、類似したものの繰り返しが結構しつこいのですが、演奏する側としては少しでも譜面が違っていれば同じような事は繰り返したくないので、変化をつけたがります。これがまた微妙なニュアンスの違いを表現するという難しさを産んでいます。

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