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2022年6月30日 (木)

6月30日 名曲100選 海外のロック篇・41 すべての若き野郎ども

「すべての若き野郎ども」(All the Young Dudes)はイギリスのグラム・ロックバンド モット・ザ・フープルの1972年のヒット曲です。
モット・ザ・フープルは1968年に結成されたサイレンスというバンドを前身とするバンドで1969年にモット・ザ・フープルとしてデビューしました。ライヴは好評でしたがレコードはあまり売れず1972年には解散する決定をしましたが、早くからのファンだったデヴィッド・ボウイがメンバーを説得して楽曲提供したのが「すべての若き野郎ども」です。
この曲は初の全英シングルチャート入りを果たし3位まで上昇、アメリカでも37位にチャートインしたバンド唯一の全米ヒット曲となりました。

2022年6月29日 (水)

6月29日 名曲100選 歌劇のアリア篇・41 おごそかなこの広間

ワーグナーの歌劇「タンホイザー」は正式題名は「タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦」です。
「タンホイザー」は愛欲の世界に取り込まれてしまった騎士タンホイザーは、ヴァルトブルクの歌合戦で愛欲の女神ヴェヌスを讃える歌を歌い追放されてしまいます。タンホイザーはローマ教皇に赦しを得るために巡礼に出ますが赦されず、ボロボロの姿で戻ってきます。彼を愛する領主の娘エリザベートの純愛と信仰で死をもってタンホイザーを救うというお話です。
「おごそかなこの広間」は歌の殿堂のアリアとよばれる曲で、第2幕の歌合戦の場面の冒頭でエリザベートによって歌われるアリアです。歌合戦の会場にエリザベートが登場して歌う歌の殿堂を讃えるアリアです。この後、歌手や客たちが有名な行進曲に乗って登場してきます。

2022年6月28日 (火)

6月28日 名曲100選 日本のフォーク・ニューミュージック篇・41 落日のテーマ

五輪真弓は1972年に「少女」でデビューした日本の女性シンガー・ソングライターの草分け的存在です。
和製キャロル・キングとも言われる歌手で、当初は物憂げな歌い方でコアなファンを中心にヒット曲を出していました。
1970年代後半に入るとメディアへの露出も増えていき、1978年発売の13枚目のシングル「さよならだけは言わないで」から日本の抒情的な曲を強く意識した「歌謡曲」へと路線を変えていきました。1980年発売の「恋人よ」はオリコン1位の大ヒットとなりました。
「少女」の頃から彼女の音楽を知る私にとっても驚くべき変化でした。
「落日のテーマ」はまだメジャーではなかった頃の1975年、NHK銀河テレビ小説「僕たちの失敗」の主題歌を後日発売した曲です。
当時の五輪真弓らしい、物憂げな曲です。


2022年6月27日 (月)

6月27日 名曲100選 交響曲篇・41 交響曲第31番「パリ」

モーツァルトの交響曲第31番ニ長調K.297(300a)は、1778年に作曲されました。
いわゆる第35番以降の後期6大交響曲以外では、25番と並んで人気の高い曲です。また。モーツァルトの交響曲中唯一完全な2管編成の曲です。
構成はメヌエット楽章を欠く3楽章の構成です。
第1楽章はアレグロ・アッサイ、4分の4拍子のソナタ形式です。主音の強奏の後1オクターヴの上行音階があり、その後は躍動するメロディが出てきます。この上行音階は楽章の最後にも出て来て楽章を締めくくっています。
第2楽章はアンダンテで、展開部のないソナタ形式です。この楽章は当初は8分の6拍子で書かれましたが、依頼主のル・グロからいちゃもんをつけられて4分の3拍子で書き直したバージョンも存在しています。
第3楽章はアレグロ2分の2拍子のソナタ形式の楽章です。最初は静かに始まりますがすぐにフォルテになって駆け抜けていきます。

2022年6月26日 (日)

6月26日 名曲100選 管弦楽曲篇・40 静かな海と楽しい航海

メンデルスゾーンは6曲の演奏会用序曲を作曲しています。「夏の夜の夢」、トランペット序曲、「フィンガルの洞窟」、「美しいメルジーネの物語」、「ルイ・ブラス」と1828年に作曲された「静かな海と楽しい航海」です。
この曲はゲーテの2つの詩「海の静けさ」と「楽しい航海」に基づくもので、ベートーヴェンが1815年に同じ詩に基づいてカンタータ「静かな海と楽しい航海」を作曲しています。

メンデルスゾーンらしい非常に明るい曲で、冒頭のアダージョの部分は非常に短く「海の静けさ」よりも躍動感にあふれる曲調が中心になっています。コーダの直前ではティンパニのソロが派手になり響きコーダの部分では3本のトランペットによるファンファーレが岸への無事到着の喜びを表現しています。とっても派手な曲なのでもう少し演奏機会が多くなってもおかしくないのですが、音楽的には内面の表現があまり無いので物足りない部分があるのかもしれませんね。最後も派手なファンファーレの後が尻すぼみのような終わり方なのも損しているのかもしれません。

2022年6月25日 (土)

6月25日 名曲100選 映画音楽(洋楽)篇・40 オリバー・マーチ「気楽にやれよ」

ディケンズの「オリバー・ツイスト」を原作としたミュージカルを1968年に映画化したのが「オリバー!」です。
「オリバー・ツイスト」は孤児のオリバーが様々な困苦にもめげず成長するまでを描いた長編小説。
映画は、「第三の男」などサスペンスを得意としたキャロル・リード監督の初ミュージカル作品で、アカデミー作品賞、監督賞など6部門を受賞しました。オリバー役は後に「小さな恋のメロディ」で大人気となったマーク・レスター、ワルの仲間ドジャー役も「小さな恋のメロディ」で共演したジャック・ワイルドが演じています。

 

2022年6月24日 (金)

6月24日 名曲100選 室内楽曲篇・40 バアル・シェム

「バアル・シェム」はスイス出身のユダヤ人作曲家ブロッホによって作曲されたヴァイオリンとピアノのための曲です。
「バアル・シェル」はユダヤ教思想家でハシディズムの創始者バアル・シェム・トープの事。曲はロマン派音楽の流れの中でユダヤの民俗音楽を取り入れた美しい作品です。
全体は3部で構成されVidui(懺悔)、Nigun(即興)、simchas torah(歓喜)の3つの部分からできています。
特に2パート目のNigunは単独でアンコール・ピースなどとして演奏される事があります。
作曲者自身が編曲したヴァイオリンと管弦楽のための曲もあります。

2022年6月23日 (木)

6月23日 名曲100選 海外のロック篇・40 宇宙のファンタジー

アース・ウィンド&ファイアーは正確にはロックバンドでは無いですが、一応ロックの殿堂入りしているので、ロック篇で取り上げます。
アース・ウィンド&ファイアーは1970年にモーリス・ホワイトを中心に前年結成されたソルティ・ペパーズを改名して誕生したバンドです。
当初はファンク・ミュージックのバンドでしたが、その後ポップ・ソウル色が濃くなっていき1970年代のディスコ・ブームも後押しして代表的なディスコ・バンドとなりました。
「宇宙のファンタジー」は1977に発売されたアルバム「太陽神」からのシングルカットで全米では32位にとどまりましたが日本では洋楽シングルチャート1位になる大ヒットを記録しています。

2022年6月22日 (水)

6月22日 名曲100選 歌劇のアリア篇・40 プロヴァンスの陸と海

ヴェルディの「椿姫」から2曲目のアリアは、「プロヴァンスの陸と海」です。
第2幕でヴィオレッタはパリでの華やかな生活を捨てて、パリ郊外でアルフレードと同棲生活を送っていましたが、アルフレードが留守の時にアルフレードの父ジェルモンが訪ねてきます。ジェルモンはアルフレードの妹の縁談に差し支えるから助けて欲しいと別れることを懇願し、ヴィオレッタも最終的に要求を受け入れます。ただし、ただ別れると告げるだけではアルフレードは追いかけてくると考えたヴィオレッタが一計を案じ、質素な生活に飽きたのでパトロンとの生活に戻るという手紙をアルフレードに書き、ジェルモンの再訪の時に席をはずすと言ってそのまま去って行きます。手紙を読んで、自分が裏切られたと激怒する息子を慰め、故郷のプロヴァンスに帰ろうとなだめる歌が「プロヴァンスの海と陸」です。
ジェルモンはバリトンが演じるので、テノールのような高音で盛り上げるアリアでは無いのですが、淡々としたメロディの中でテンポの揺れや音程の跳躍などがドラマチックなアリアを演出しています。
アリアの伴奏は何曲も弾いていますが、歌のテンポがやたらに揺れるので最も合わせ難い曲のひとつでした。

2022年6月21日 (火)

6月21日 名曲100選 日本のフォーク・ニューミュージック篇・40 ささやかなこの人生

「風」は解散を発表した「かぐや姫」の伊勢正三と「猫」を脱退した大久保一久が1975年に結成したフォーク・デュオです。デビュー曲の「22才の別れ」はオリコン第1位の大ヒットとなりました。
「ささやかな人生」は1976年6月に発売された「風」の3枚目のシングルでオリコンの16位を記録した曲です。
作詞作曲は伊勢正三。大ヒットした「22才の別れ」やイルカによって大ヒットした「なごり雪」同様、失恋を扱った曲ですが、「ささやかなこの人生」はその失恋を糧にして前向きに生きるためのステップを歩み出すための応援歌のような曲で曲調も明るい曲です。

2022年6月20日 (月)

6月20日 名曲100選 交響曲篇・40 交響曲第7番「未完成」

シューベルトの交響曲の番号付けについては、この数十年の間でも二転三転しています。原因は、未完成のものが非常に多い事と、未完成を含めて楽譜が出版されていないものが多く、後世になって発見・出版されたものがあって、番号が変更になってしまう事などです。
モーツァルトやハイドンなどでは偽作(他の作曲家の作品が誤って、或いは出版社の陰謀でモーツァルトやハイドンの作品とされていたものが現在までに他の作曲家の手によるものとわかった作品)が発見されても番号は変わらず、偽作の番号は欠番となっているのですが、シューベルトの場合やたらに番号が変わります。
いわゆる「未完成交響曲」も、昔は第8番でしたが、現在では第7番とされています。
完成されたのは2楽章までで、それでも演奏時間は30分弱という長大な曲です。第3楽章はスケッチと途中までのオーケストレーションされたものが残っていますが、今ではシューベルトの意思で中断して第2楽章までで完結した曲としたというのが通説のようです。確かに第3楽章以降を他者が完成させたものも過去にはレコーディングされた事がありますが、2楽章までに比べるとかなり陳腐な感じがします。
昔のレコード盤の場合A面B面がありましたので、ベートーヴェンの「運命」がA面で、「未完成」がB面というカプリングが非常に多かったため、「未完成」の録音はかなり多かったのですが、現在のCDになってからは、「未完成」の録音はめっきり減りました。しかし演奏機会は減ってはいないと感じます。「運命」も「未完成」も演奏者にとってはかなりの緊張を強いられる曲ですが、その「緊張感」の種類が違っているように思います。「運命」は曲自体に無駄なところが全くなく、そういう意味での緊張感が必要とされる曲ですが、「未完成」の場合は曲調が緊張感に溢れる曲だと思います。
第1楽章はチェロ・バスによる有名な動機による序奏が冒頭にあります。これは単なる序奏ではなくて第1楽章には何回も出てきます。再現部の前にも出てくるので、序奏ではなくてPre主題という感じでしょうか。その後ヴァイオリンの細かい刻みとヴィオラ以下のピツィカートに乗ってオーボエで演奏されるのが第1主題。ホルンの中継のメロディの後クラリネットとヴィオラのシンコペーションに乗ってチェロによって提示されるのが第2主題です。
第2楽章はシューベルトらしい美しい主題ですが、これには2小節間の序奏がつきます。ファゴットとホルンの和音の中でコントラバス(チェロは休み)は1拍ずつ動くピツィカートの下降音階を6発弾きます。これがこの楽章のテンポを作るので簡単な下降音階ですが、とっても緊張します。
そして第1楽章同様、第2主題の前に経過音がありますが1st ヴァイオリンだけのとても儚げな単音が4小節続き、これも第1楽章と同じくシンコペーション(この楽章ではヴィオラ以上の弦楽器)の伴奏に乗ってクラリネットが第2主題を提示します。シューベルトの場合ベートーヴェンなどよりも楽章内の展開力が弱いので、類似したものの繰り返しが結構しつこいのですが、演奏する側としては少しでも譜面が違っていれば同じような事は繰り返したくないので、変化をつけたがります。これがまた微妙なニュアンスの違いを表現するという難しさを産んでいます。

2022年6月19日 (日)

6月19日 名曲100選 管弦楽曲篇・39 弦楽のためのアダージョ

サミュエル・バーバーの弦楽のためのアダージョは、自身の作曲した弦楽四重奏曲ロ短調op.11の第2楽章を弦楽合奏に編曲したものです。
本来、アダージョは単に速度記号なので、曲自体に固定的な意味は無いのですが、1963年にジョン・F・ケネディが暗殺された際に葬儀で使用されてから、訃報や葬儀、慰霊などの機会音楽として使用される事が非常に多くなりました。バーバー自身は、葬式のために作った曲ではない、とご不満のようです。
日本では、第二次大戦終戦後のGHQ占領下での最初のラジオ放送で使用されたのが機会音楽として使われた最初のようです。
その後も、2001年のアメリカ同時多発テロの翌年行われたニューヨーク市の世界貿易センタービル跡地での慰霊祭や東日本大震災の復興コンサートで演奏されています。
映画やテレビドラマでも数多く使われています。映画では「プラトーン」や「エレファントマン」などで使用されています。
曲自体はすすり泣くような冒頭の旋律からはじまり激しい慟哭のようなクライマックスを迎え静かに曲が終わります。
元々が弦楽四重奏曲なので、コントラバスは必要なところにしか登場しません。前半ちょっとだけ弾いて、3分の2ぐらいが過ぎたところで本格的に登場するという、長~い休みがあるパターンで、しかもこういう曲調ですので、眠くなって出られなかったという経験が練習中何度かありました。勿論本番は緊張感を持ってやってますから、そんな事はしませんでしたけど。

2022年6月18日 (土)

6月18日 名曲100選 映画音楽(洋画)篇・39 メイ・イット・ビー(ロード・オブ・ザ・リング)

イギリスの作家トールキンによる長編小説「指輪物語」の第1部「旅の仲間」を原作として映画化されたのが「ロード・オブ・ザ・リング」三部作です。絶大な力を秘めたひとつの指輪をめぐって選ばれた旅の仲間9人と冥王復活を目論む闇の軍勢との戦いと冒険を描いた作品。
その第1作が「ロード・オブ・ザ・リング」です。闇の冥王サウロンが世界を滅ぼす魔力を秘めて作り出した「ひとつの指輪」。サウロンは指輪の力で次々と中つ国を滅びしていきましたが、ひとりの勇者イシルドゥアがサウロンの指を切断し指輪を奪ったのですが、指輪を破壊せず自らのものとしたが結局指輪に滅ぼされます。その後指輪は所有者を変え、いつしか伝説、神話となっていきました。
やがてホビットのビルボが指輪を手に入れますが魔法使いガンダルフに説得され指輪を手放し、指輪はビルボの養子フロドに託され、フロドは滅びの山の火口に指輪を投げ入れ破壊するための旅に出ます。フロドに友人のホビット サム、メリー、ピピン、人間で剣の達人アラゴルン、ボロミア、エルフのレゴラス、ドワーフのギムリとガンダルフの9人で旅の仲間が結成され滅びの山へ向かいます。第1作では仲間が襲われボロミアが亡くなってしまいフロドはひとりで滅びの山を目指そうと出発しますがサムが強引に付いていき二人旅になります。残った仲間たちはサウロンの目を自分たちに向けさせるために戦いの旅を続けるというところで終わっています。
主題歌はエンヤのメイ・イット・ビーです。歌詞にはトールキンが創造した架空のエルフ語が英語のほかに使われています。

2022年6月17日 (金)

6月17日 名曲100選 室内楽曲篇・39 木管五重奏曲第1番(フランセ)

ジャン・フランセは20世紀フランスの新古典主義音楽の作曲家です。ピアニストとしても活躍していたため作品はピアノ曲が多いのですが、管弦楽法も得意としていたため管弦楽作品や室内楽作品にも優れた曲が少なくありません。
木管五重奏曲第1番は、この時代のフランスの木管アンサンブル作品の中でイベールやプーランクの曲と並ぶ重要なレパートリーとなっています。
4つの楽章から構成されています。作風は軽快で無調音楽を否定している作曲家の作品なので肩こらずに聴ける曲です。
ちなみに木管五重奏曲は通常はフルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットとホルンの編成で、この曲もその編成です。

2022年6月16日 (木)

6月16日 名曲100選 海外のロック篇・39 サテンの夜

ムーディー・ブルースはプログレッシヴ・ロックの草分け的な存在のロック・バンドでした。音楽にサンプル音再生機のメロトロンを取り入れた斬新なサウンドが特徴でした。
1964年バンド結成当時はR&Bバンドとしてスタートしましたが1966年に後にウィングスに加入するデニー・レインなどが脱退し、ジョン・ロッジとジャスティン・ヘイワードを迎え入れて電子楽器を駆使した前衛的な音楽へと変わっていきました。
「サテンの夜」は1967年に発売され、当時は全英19位のヒットでしたが、1972年にラジオ放送から人気に火がつき全英9位、全米2位の大ヒットになりました。
この曲はその後もイギリスで1979年や2010年にチャートインするなど、ムーディー・ブルースの代表曲として長く支持され続けています。
いくつかのバージョンがありアルバムでは「レイト・ラメント」と言われる詩が読まれるなどの違いがあります。
また、電子楽器だけでなくロンドン・フェスティヴァル管弦楽団も加えてシンフォニックな曲になっています。

2022年6月15日 (水)

6月15日 名曲100選 歌劇のアリア篇・39 空と海

ポンキエッリは19世紀後半のイタリアのオペラ作曲家です。当時は非常に人気のあった作曲家でしたが、現在は唯一「ラ・ジョコンダ」が時々上演されるのみとなっています。急性肺炎のため51歳で円熟期を迎える前に早逝したことも原因のひとつかもしれません。
「ラ・ジョコンダ」はヴィクトル・ユゴーの戯曲「パドヴァの僭主アンジェロ」をボーイトが台本にして作曲したものです。
このオペラは、第3幕の第2場のバレエ音楽「時の踊り」があまりにも有名で、しかも「時の踊り」はディズニーの音楽アニメ「ファンタジア」でカバをプリマドンナとしたダチョウ、ワニ、ゾウたちの踊りというユーモラスな映像が目に焼きついてしまっているのですが、実際のオペラの内容はシリアスなもので主人公の歌姫ジョコンダは最後は自殺してしまうという内容のもの。ギャップが激しいのです。
第2幕で追放の身の公爵エンツォによって歌われる有名なテノールのアリアが「空と海」(Cielo e mar)です。荒涼とした海でエンツォが見張りのためにひとり甲板に残ってエンツォの元恋人のラウラを待ちながら歌うアリアです。

2022年6月14日 (火)

6月14日 名曲100選 日本のフォーク・ニューミュージック篇・39 初恋

村下孝蔵は27歳でデビューした遅咲きのシンガー・ソングライターでした。
1979年にCBS・ソニーのオーディションを受けたのは既に26歳のとき。グランプリを獲得しましたが、当時は既にフォークがヒットする時代は過ぎて、山下達郎や南佳孝などのシティ・ポップス系が売れていて、ルックスが優れているわけでもなく年齢的な問題もありましたが、曲の良さや声の良さが評価され翌年「月あかり」でデビューしました。
地道にプロモーションを続け2枚目のシングル「春雨」が最高位58位にチャートイン、3枚目の「ゆうこ」は最高位23位まで上昇していました。
1983年30歳の時に発売した5枚目のシングルが「初恋」でした。「初恋」はオリコンチャートで最高位3位となる大ヒットを記録し村下孝蔵の名前がメジャーになった曲です。
村下孝蔵は、他人の意見を受け入れる度量を持っていた人で、「初恋」も当初はバラードとして作ったものをアレンジャーの水谷公正が「もうフォークにこだわらなくても良いのではないか」とアップテンポの曲にした事によって大ヒットに繋がったと言われています。
村下孝蔵は、英単語を歌詞に使わず四季に彩られた美しい日本語をめざした歌詞づくりを目指しています。
この「初恋」でも、冒頭の「五月雨(さみだれ)」から始まって「ふりこ細工の心」「風に舞った花びらが水面(みなも)を乱すように」などが見られます。
村下孝蔵はこの後もコンスタントにヒット曲を出していきましたが1999年6月20日にコンサートのリハーサル中に体調不良を訴え高血圧性脳内出血で4日後に死去しました。享年46歳。命日は梅雨の時期だったこともあり「初恋」冒頭に使われた「五月雨忌」と呼ばれています。

2022年6月13日 (月)

6月13日 名曲100選 交響曲篇・39 交響曲第3番「典礼風」

交響曲第3番「典礼風」はオネゲルが1946年に作曲した交響曲です。
第2次大戦直後の作品であり、自分たちを取り囲んでいる蛮行、苦悩、機械化、官僚主義の潮流を前にした現代人の反応を反映した作品で、周囲の盲目的な力とそれにさらされる人間の孤独、彼を訪れる幸福感や平和への愛、宗教的な安堵感との間の葛藤を音楽に表したものです。
カトリックの典礼という標題を持っていますがグレゴリオ聖歌などからの引用はありません。
3つの楽章からできていて、各楽章の終結部にはオネゲル自身が「鳥の主題」と呼んでいる同一主題が循環形式のように用いられています。
第1楽章は「怒りの日」。全てを一掃する絶対的な激怒をした竜巻、力の爆発と全てを破壊する憎悪を表現しています。
第2楽章は「深き淵より」。神に見捨てられた人々の苦しみの瞑想と祈りを表現した緩徐楽章です。
第3楽章は「我らに平和を」。重々しい行進曲から始まるこの楽章は集団的なおろかさの台頭、隷属への人の絶え間ない進行を表現しています。
最後は鳥の歌が登場して静かに曲を閉じます。

2022年6月12日 (日)

6月12日 名曲100選 管弦楽曲篇・38 朝の新聞

ワルツ「朝の新聞」op.279はヨハン・シュトラウス2世が、ウィーンのジャーナリスト協会の「コンコルディア」が主催する舞踏会のために作曲したものです。
1864年にウィーン訪問中のオッフェンバックが新聞への感謝をこめて「夕刊」というワルツを提供しました。そこでジャーナリストたちは話題づくりのために例年ワルツの提供を依頼していたシュトラウスに「朝刊」というタイトルのワルツを依頼しました。シュトラウスはあまりにも挑戦的すぎると躊躇いましたが結局受けて1月12日に両方の曲が初演されました。当日は遠来のオッフェンバックに対する礼儀の意味もあってか、「夕刊」の方にアンコールの依頼が多くオッフェンバックに軍配が上がりました・・・というエピソードがありますが、どうもオッフェンバックはウィーンにはいましたが舞踏会には出席していないなどの事実が確認されていて、このエピソードは眉唾物のようです。
結局、ワルツ「夕刊」は全く演奏されなくなり、「朝の新聞」はシュトラウスの代表作のひとつとなったのですから勝敗は明確ですね。
ワルツは序奏と5つのワルツ、後奏からできています。「新聞」という無機質なタイトルがついていますが、メロディがとても美しい曲です。

2022年6月11日 (土)

6月11日 名曲100選 映画音楽(洋画)篇・38 ワン

1975年に初演されたブロードウェイ・ミュージカル「コーラスライン」は1985年にリチャード・アッテンボロー監督で映画化されました。
往年のスターダンサーだったキャシーが仕事を求めてプロードウェイのオーディションを受けに行きますが、ディレクターはかつての恋人のザックでした。ザックはかつてのキャシーの栄光を考えるとコーラスは相応しくないと考えますが、キャシーはオーディションに来ているダンサーは皆素晴らしく自分もその中でダンサーとして踊りたいと訴えます。キャシーとザックの揺れる感情と、最終選考に残ったダンサーたちの人生が交差しながらオーディションは進んで行きます。
このミュージカルの作曲は「スティング」や「追憶」で知られるマーヴィン・ハムリッシュです。
最後にオーディションに合格したダンサーたちが踊る曲が「ワン」です。

2022年6月10日 (金)

6月10日 名曲100選 室内楽曲篇・38 踊る人形

「踊る人形」は元々ハンガリーの作曲家・ピアニストのポルディーニがピアノの練習曲として作曲したものです。
それを後にクライスラーがヴァイオリンとピアノ用に編曲しています。
急-緩-急の三部形式のワルツで、クライスラーの編曲がとっても素晴らしい曲です。ヴァイオリンは基本的には高音域の音のみで演奏され可愛らしさを表現しています。中間部は優雅なメロディですが、あまりテンポを緩めずに優雅だけど無邪気な雰囲気を失わないようにされています。

2022年6月 9日 (木)

6月9日 名曲100選 海外のロック篇・38 輝ける7つの海

「輝ける7つの海」は、クイーンが1974年にリリースしたシングルです。ファースト・アルバム「戦慄の王女」にはインストロメンタル・バージョンが収録され、セカンド・アルバム「クイーンⅡ」には歌入りのバージョンが収録されていました。シングル化されたのは歌入のものです。
この曲はイギリスでは10位にチャートインしましたが、全米や日本ではヒットしませんでした。この半年後にリリースした「キラー・クイーン」でクイーンはブレイクしたわけです。
私が初めて聞いたクイーンの曲が、この「輝ける7つの海」(Seven Seas of Rhye)で、新鮮なサウンドに驚きを感じて注目していたところその後大スターへの道を歩んだわけです。原題のRhyeはフレディが子供の頃に想像したファンタジー世界の名前です。

2022年6月 8日 (水)

6月8日 名曲100選 歌劇のアリア篇・38 ドレッタの夢

「つばめ」は、プッチーニがウィーンで上演するためのオペレッタの依頼を受けて最終的に三幕のオペラとして完成した作品です。完成間近の1915年にイタリアが第一次世界大戦に参戦して、オーストリアが敵国となったためオーストリアでの初演が困難になり1917年にモンテカルロで初演されました。
「つばめ」は、裕福な銀行家の愛人であり、恋多き女性マグダと、青年の純愛を描いたものですが、最終的には青年の母親から息子が貞淑な妻を見つけて嬉しいという手紙を読んで、身を引くというちょっと悲しいお話です。「つばめ」というタイトルはマグダが詩人プルニエに手相を見てもらった際に「つばめのように海を渡って恋をする」という予言をされたことに基づきます。
第1幕、マグダの家のサロンを訪れた詩人プルニエがピアノの弾き語りで自作のヒロインであるドレッタが金ではなくて愛を選んだ事を歌いますが、それを引き取ってマグダが学生に恋したドレッタに託して自分の愛への憧れを歌う曲がドレッタの夢「誰がドレッタの美しい夢を」です。
甘く美しいアリアです。

6月8日 名曲100選 歌劇のアリア篇・38 ドレッタの夢

「つばめ」は、プッチーニがウィーンで上演するためのオペレッタの依頼を受けて最終的に三幕のオペラとして完成した作品です。完成間近の1915年にイタリアが第一次世界大戦に参戦して、オーストリアが敵国となったためオーストリアでの初演が困難になり1917年にモンテカルロで初演されました。
「つばめ」は、裕福な銀行家の愛人であり、恋多き女性マグダと、青年の純愛を描いたものですが、最終的には青年の母親から息子が貞淑な妻を見つけて嬉しいという手紙を読んで、身を引くというちょっと悲しいお話です。「つばめ」というタイトルはマグダが詩人プルニエに手相を見てもらった際に「つばめのように海を渡って恋をする」という予言をされたことに基づきます。
第1幕、マグダの家のサロンを訪れた詩人プルニエがピアノの弾き語りで自作のヒロインであるドレッタが金ではなくて愛を選んだ事を歌いますが、それを引き取ってマグダが学生に恋したドレッタに託して自分の愛への憧れを歌う曲がドレッタの夢「誰がドレッタの美しい夢を」です。
甘く美しいアリアです。

2022年6月 7日 (火)

6月7日 名曲100選 日本のフォーク・ニューミュージック篇・38 『いちご白書』をもう一度

なかなか売れなかったフォーク・グループ(実際にはこの時はデュオになってましたが)バンバンが、荒井由実の曲で売れなかったら活動を止めようと荒井由実に作品を依頼して1975年に発売したのが『いちご白書』をもう一度でした。結果的にオリコン1位の大ヒットとなってばんばんは活動を継続することになりました。
「いちご白書」は1970年に公開されたアメリカ映画。1960年代の学生闘争を描いた作品でした。ごく普通の大学生だったサイモンが、ふとしたきっかけで出会った学生運動の女性リーダーリンダに魅かれて闘争に参加するようになりましたが、やがて大学が実力行使を決定し、講堂に立てこもるサイモンやリンダなどの学生たちは次々と排除されていく、とう内容です。この映画の主題歌はバフィ・セントメリーが歌った「サークル・ゲーム」でした。
『いちご白書』をもう一度は、学生運動に参加し挫折を味わった学生も就職が決まって青春から卒業していきますが、この映画を見て学生時代の思い出がふと蘇えってくるという内容。私は、この人たちより少し下の世代ですがまだ学生運動の名残は残っていましたので、多少はこの歌の気持ちがわかります。

2022年6月 6日 (月)

6月6日 名曲100選 交響曲篇・38 交響曲第2番「ウクライナ」

チャイコフスキーの交響曲は第4番以降と第3番以前では、知名度や人気が大きく隔たりがあります。
第4番以降に比べると多少土臭い感じはありますが、そんなに駄作というわけでは無いのですが、アマオケでも集客という事を考えるとどうせチャイコフスキーやるなら4番以降となってしまうのでしょうね。私の所属オケは知名度低い曲はやりたがらないので、3番以前は候補にも上がった事がありません。
第4番や第5番がチャイコフスキーの「運命」と呼ばれ、第6番が人生をテーマとして書かれたものに比べると、そういう思想的な背景を持っていないのですが、別に交響曲にストーリーや思想は必須では無いと思うので、これはこれで良いとは思うのですが。
第2番は1872年の夏の休暇でウクライナを訪れた時に書いたものをモスクワに戻って完成させたウクライナ民謡を取り入れた明るい曲です。
第1楽章の冒頭にいきなりホルンによって第1主題のウクライナ民謡「母なるヴォルガの畔で」が奏でられます。
21_20220530203401第2主題はリムスキー=コルサコフが「ロシアの復活祭」序曲の1つ目のテーマとして使ったメロディ。このメロディ、吉幾三のヒット曲「酒よ」とよく似てるんですよね。
第2楽章は緩徐楽章ですが、なんか行進曲風なメロディが出てきます。オペラ「ウンディーヌ」の結婚行進曲として作曲したものを使っているという事で納得。民謡「回れ私の糸車」を中間部に使用しています。
第3楽章はスケルツォ楽章。実際の民謡は使用していませんが民謡調の楽章です。中間部も含めて忙しい曲です。
第4楽章はコーダかと間違える雰囲気で始まり、それが実はファンファーレの一部だった・・・というスタート。このファンファーレが第1主題になります。これは民謡「鶴」だそうです。第2主題はヴァイオリンによって流麗なメロディが演奏されます。コーダは勿論第1主題が華やかに展開されて華々しく終わります。
結構格好よい曲で好きなんですけど一般的な知名度低くて残念です。

2022年6月 5日 (日)

6月5日 名曲100選 管弦楽曲篇・37 弦楽セレナード(エルガー)

チャイコフスキー、ドヴォルザークと並んで親しまれる弦楽セレナードは、エルガーが1892年に作曲したホ短調op.20の弦楽セレナードです。前出の2人の作品が30分前後の作品であるのに比べると演奏時間はその半分以下の12分程度というコンパクトな曲になっています。
楽章の数も3つと少ないのですが、とても魅力的な作品です。
第1楽章はヴィオラによって、独特のリズムが2小節間演奏され物憂げなメロディが展開されていきます。このリズムは終楽章にも回帰されます。
Elgar

第2楽章は非常に美しい楽章、第3楽章は低音楽器の問いに高音楽器が答えるようなやり取りを中心に展開されます。
華やかさではチャイコフスキーには敵わないし、優雅さと哀愁の深さではドヴォルザークのものに軍配が上がりますが、妻キャロラインとの3回目のプレゼントとして贈られたこのセレナードは愛情にあふれる「愛しい」という感じの作品になっています。

2022年6月 4日 (土)

6月4日 名曲100選 映画音楽篇・37 モーニング・アフター

映画「ポセイドン・アドベンチャー」は1972年公開の映画作品です。原作は1969年出版のポール・ギャリコの小説。
監督はロナルド・ニーム、主演はジーン・ハックマン。
1970年代前半はパニック映画華盛りで1970年の大空港、1974年の大地震とタワーリング・インフェルノなどが代表例です。
「ポセイドン・アドベンチャー」は、老朽化した豪華客船ポセイドン号はニューヨークからアテネへ向かう途中クレタ島の大地震による津波で転覆してしまいます。転覆時は大食堂ホールで大晦日のパーティーをやっており、上下がひっくり返った事で多くの死者が出てしまいます。生き残った者たちの一部は海面上に出ている船底に行く事を決意し上へ上へと上って行きます。
このパーティでノニー・バリーというバンドのボーカル(キャロル・リンレイが演じています)が歌った曲が「モーニング・アフター」です。
実際の歌はモーリン・マクガヴァンが歌ってアカデミー主題歌賞を受賞しています。モーリン・マクガヴァンはパニック映画最大のヒット作「タワリング・インフェルノ」でも主題歌を歌ってアカデミー賞を受賞しています。

2022年6月 3日 (金)

6月3日 名曲100選 室内楽曲篇・37 弦楽四重奏曲第1番「わが生涯より」

チェコを代表する作曲家スメタナは1974年頃(50歳頃)病に蝕まれ、完全に耳が聞こえなくなってしまいました。
そのスメタナが1876年に作曲したのが弦楽四重奏曲第1番ホ短調「わが生涯より」です。スメタナの生涯を象徴する内容になっていることでこの副題がつけられました。
4楽章30分の曲ですが、耳が聞こえなくなった時に幻聴として聞こえていたというE音の保持音を終楽章の後半で第1ヴァイオリンのハーモニクスで表現していることで知られています。

2022年6月 2日 (木)

6月2日 名曲100選 海外のロック篇・37 パート・オブ・ザ・ユニオン

「パート・オブ・ザ・ユニオン」はストローブスの1973年発売のヒットシングルです。
ストローブスは1964年に結成されたブルーグラス・バンドを1967年に改名して誕生したバンドです。1970年代に入るとキーボード奏者のリック・ウェイクマンが加入しトラディショナルやバロック音楽を取り入れたプログレッシブ・ロックを展開するようになりました。1972年にリック・ウェイクマンがイエスに移籍した後もプログレの路線を継承し誕生したのが「パート・オブ・ザ・ユニオン」です。
その後ロック化を進めるカズンズに反発した初期メンバーが脱退し立て直しを図りましたが1980年に解散。1983年にカズンズと創設メンバーのトニー・フーパーが再び組んで仕事を再開しバンドが再結成されメンバー変更などを重ねながら現在まで活動を続けています。
「パート・オブ・ザ・ユニオン」はプログレッシブというよりはフォーク・ロックの印象を残す曲で全英2位のヒットを記録しました。労働組合運動の非公式な賛歌として人気を得た曲です

2022年6月 1日 (水)

6月1日 名曲100選 歌劇のアリア篇・37 手紙の歌「ウェルテル、誰が言えましょうか」

マスネは、19世紀末から20世紀初めにかけて活躍したフランスの作曲家です。特にオペラでは数々の傑作を残しました。最も知られているのが「タイス」で第2幕の第1場と第2場の間奏曲は「タイスの瞑想曲」として親しまれています。
マスネの代表作のひとつが歌劇「ウェルテル」です。
原作はゲーテの「若きウェルテルの悩み」。青年ウェルテルが婚約者のいる女性シャルロッテに恋をして、叶わぬ思いに絶望して自殺するまでを描いたものです。原作はウェルテルが友人ヴィルヘルムに宛てた数十通の書簡(一部シャルロッテ宛のものもあります)で構成されています。原作ではウェルテルが拳銃自殺した翌日に召使によって発見されるという最期ですが、オペラでは、虫の息のウェルテルをシャルロットが見つけドラマティックに幕を閉じるように変更されています。

「手紙の歌」は第3幕冒頭で、シャルロッテがウェルテルから来た手紙を読みながら「私の心にウェルテルがいると誰が想像できたでしょうか」と歌うアリアです。

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