5月30日 名曲100選 交響曲篇・37 交響曲変ロ長調(ショーソン)
交響曲変ロ長調op.20は、19世紀末に作曲されたショーソン唯一の交響曲です。
ショーソンはフランクの弟子のひとりで、サン=サーンスが作ったフランス国民音楽協会にも参加しましたが、1899年にわずか44歳で自転車事故で死去しました。師匠のフランクも乗車していた辻馬車が馬が引いた列車と衝突する交通事故が間接要因となって亡くなっていますし、ラヴェルもタクシー乗車中に交通事故にあってそれが死の要因のひとつだったようで、フランスの作曲家と交通事故は切っても切れないものがあったのでしょうかね。
ショーソンの交響曲は、フランク楽派の主流だった、舞曲楽章を持たない3楽章制でできています。
第1楽章は Lentoの沈鬱な導入部とAllegro vivoの輝かしい主部へと入って行きます。
第2楽章は緩徐楽章
第3楽章はAnime の快活な楽章です。
そして、これは知る人ぞ知る話なのですが、第3楽章の途中のメロディが、童謡の「ぞうさん」にそっくりの部分があるんです。
細かい動きが終わって曲調が変化した後、管楽器の合奏になるのですが、ここでは代表してフルートの譜面を貼り付けておきます。
「ぞうさん」は團伊玖磨が作曲した童謡で、リズムは異なりますが変ロ長調にするとレーシラ、レーシラ、レーミファラ(ぞうさん ぞうさん おはなが の部分)が全く一緒。
まあ、それはさておいて、なかなかの名曲なのですが日本では知名度が低くて残念な曲のひとつです。
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