5月25日 名曲100選 歌劇のアリア篇・36 サマータイム
歌劇「ポギーとベス」はガーシュウィンが1935年に作曲した3幕9場のオペラです。
ミュージカルの先駆となるもので、ジャズや黒人音楽の要素を用いて作曲されています。原作はエドワード・デュボーズ・ヘイワードの小説「ポギー」。
舞台はアフリカ系住民の居住区キャットフィッシュ・ロウ。足の不自由な乞食ポギーが思いを寄せる給仕女のベスの内縁の夫クラウンが殺人を犯して逃走し、これをきっかけに二人は一緒に暮らす事となります。やがてクラウンが戻りポギーの部屋へ忍び込み乱闘となってポギーはクラウンを殺してしまいますがポギーの殺人は発覚せず1週間の拘留で解放されます。帰ってきたポギーは、ベスが、麻薬の売人とニューヨークへ行ってしまった事を知り、ベスを見つけるために不自由な足をおして数千キロ離れたニューヨークを目指して旅立ちます。
「サマータイム」は第1幕冒頭で生まれたばかりの赤ん坊にクララが歌うブルース調の子守歌。歌の前半はアメリカの黒人たちの過酷な生活が歌われ、後半は子供の成長を祈る内容になっています。
オペラのアリアとしだけでなく、ジャズ、ブルースのスタンダードとして多くの歌手に歌われた曲でビリー・ホリディ、ジョン・コルトレーン、マイルス・デイヴィス、エラ・フィッツジェラルドなど2600を超えるカバーが存在していると言われています。
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