5月6日 名曲100選 室内楽曲篇・33 カルメン幻想曲
「フルートとピアノのためのカルメン幻想曲」は19世紀から20世紀にかけて活動したフルート奏者であり作曲家のフランソワ・ボルンが、ビゼーのカルメンを基に編曲したフルートとピアノのための幻想曲です。
ボルンについては、フランス生まれとかベルギー生まれとか言われていて、詳しい資料が残っていないようです。(音楽辞典などにも掲載が無い音楽家らしいです)
まずはピアノのみで前奏のいわゆる「運命の動機」が演奏された後、フルートにメロディが移ってカルメン殺害直前のメロディ、つなぎの音楽の後再び、今度はフルートによって「運命の動機」が奏でられます。その後ミカエラとホセの二重唱、ピアノによる村の青年たちの歌を経て、ハバネラになります。ハバネラはピアノが終始ハバネラのリズムを刻みますが、フルートは2つの変奏を行って演奏技術を誇示します。それが終わるとジプシーの歌、闘牛士の歌が登場し、最後はオリジナルのコーダで終わります。
なかなかこれだけの短い時間でフルートのテクニックを見せて、しかも有名なメロディで飽きさせないという曲は多くは無いので、よく知られていない作曲家のものですが、演奏される事も少なくないようです。
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