5月22日 名曲100選 管弦楽曲篇・35 パリのアメリカ人
「パリのアメリカ人」はジョージ・ガーシュウィンが作曲した管弦楽曲です。
ニューヨーク・フィルの委嘱を受けて1928年に発表された曲で、ガーシュウィンが1920年代に過ごしたパリの様子を描いた標題音楽です。
大規模な編成になっていて、木管はコントラファゴットを欠く3管編成にアルト・テナー・バリトンの3本のサックスが使用されます。金管は4本のホルン、トランペットとトロンボーンは3本ずつでチューバが加わります。
また、数多くの打楽器が使われています。ティンパニ、グロッケンシュピール、シロフォン、小太鼓、大太鼓、トライアングル、シンバルに加えてトムトム、ウッドブロック、チェレスタ、更に4種類のタクシーのクラクションが使われています。
パリを訪れた軽快な足取りから始まり、けたたましく鳴るタクシーのクラクションに気分も次第に高まって行きます。
中間部は憂いを秘めたブルーノートを使ったバラード。
再びパリの喧騒に戻りますが、最後は中間部のメロディがクライマックスを築いて曲を終えます。
ラプソディ・イン・ブルーと並ぶガーシュウィンの代表作であり20世紀初めのアメリカ音楽の代表作のひとつです。
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