5月13日 名曲100選 室内楽曲篇・34 忠実な羊飼い
「忠実な羊飼い」は長い間ヴィヴァルディの作曲とされてきましたが、20世紀後半になってフランスのニコラ・シェドヴィルの作曲ということが判明しています。シェドヴィルはオーボエ奏者でもあり、また、ミュゼットというキーの無いオーボエの奏者であり製作者でした。そのためにミュゼットを普及させるために、ヴィヴァルディの名を借りてミュゼットを流行させようという目論みがあったとも考えられています。
「忠実な羊飼い」op.13は6曲からなるソナタ集です。現在はフルートやブロックフルーテと通奏低音で演奏される事が多い曲です。
ソナタ第1番は5つの楽章からなる曲で、シェドヴィルのオリジナルの曲です。
第2番は4つの楽章からなり、第2楽章にヴィヴァルディの「ラ・ストラヴァガンツァ」第7番から借用されています。
第3番は5つの楽章からなり、第2楽章はヴィヴァルディの「6つのヴァイオリン協奏曲」op.6の第2番から借用されています。
第4番は4つの楽章からなり、第2楽章にはヴィヴァルディ名義で出版されたドイツの作曲家メックのヴァイオリン協奏曲などから借用されています。
第5番は6つの楽章からなり、第2楽章は第4番同様メックのヴァイオリン協奏曲から借用されています。
第6番は4つの楽章からなり、第4楽章はヴィヴァルディの「ラ・ストラヴァガンツァ」の第6番の第3楽章を編曲したものです。
中でも、第2番の第1楽章プレリュードは、以前NHK-FMの「朝のバロック」のテーマ音楽として使われて知られた曲です。
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